自動車運送事業審議会(その3)~ODデータ等に基づく現状分析~

更新日 2019.10.25

こんにちは。

高槻市自動車運送事業管理者の西岡です。

 

前回は、8月23日(金)に開催した第2回自動車運送事業審議会(以下、審議会)の前半で審議された内容をこのコーナーで紹介しましたが、引き続き、第2回審議会の後半で審議された内容についてお話ししたいと思います。

Tsukica

突然ですが、皆さんはODデータという言葉をご存知でしょうか。

 

交通事業に携わっているとよく耳にするのですが、一般にはあまり馴染みがないと思います。

ODというのは、英語のオリジン(Origin)+デスティネイション(Destination)の略語で、ODデータというと、出発地と到着地(目的地)の組合せの利用者数を表すデータということになります。

皆さんもご存知のとおり、市営バスでは乗車券のIC化を進めており、昨年4月の高齢者等福祉乗車証のICカード化や、10月の市営バス専用ICカード「ツキカ(TsukICa)」の導入によって、最近では全乗客数の概ね80%がICカードでのご利用となっています。

 

高齢者ICカード
高齢者ICカード
障がい者ICカード
障がい者ICカード
介護人付障がい者ICカード
介護人付障がい者ICカード

このICカード導入は、お客様が現金を持たずに利用できるキャッシュレスというメリットがありますが、交通事業者にとっては、お客様がどこからどこまで何時に利用されたか、という「ODデータ」を得ることができるというメリットがあります。

 

それでは何故、このODデータを得ることが交通事業者にとってメリットになるか、ということを説明します。

 

これまで現金や紙回数券が主流の時代には、数年に1回、特定の日に手作業で乗降調査を行い、それを年単位に平均して、運行ダイヤ等を検討する際の参考としていましたが、この方法では年間を通じた正確な利用実態が把握できないことから、本当に効率的なダイヤとなっているのか根拠が乏しいということになります。

 

しかし、ICカードによるODデータは、毎日全ての情報を詳細に把握できますので、高齢者の移動なども含めて、より効率的で公平なダイヤ編成のデータとして活用することができます。

 

実際は、市営バスが有している車両や乗務員には限りがありますので、その範囲内でということになりますが、それにしてもアナログの調査結果に比べると格段の信頼性があります。

 

説明が長くなりましたが、第2回目の審議会では、このODデータの分析結果を整理しました。その概要ですが、利用の多いバス停をランキング形式で集計したり、ご要望の多い南北間の乗り継ぎが実際にはどのくらいあるのか、高齢者等福祉乗車証の延べ利用回数を実数で集計するなど、大変興味深い分析結果となっています。

本資料については、このホームページ内で公表していますので、興味のある方は、是非、ご覧ください。

 

現在、市営バスの経営は大変厳しい環境にあることから、今後はスピード感を持って様々な改革を行う必要がありますので、今回明らかとなったODデータ等に基づき、より効率的で公平なダイヤへの見直しを進めていきたいと思います。ご理解のほど、よろしくお願いします。

 

次回は、9月27日に開催された第3回審議会、市営バスの全24路線に関する見直しの方向性について、お話したいと思います。

 

 

令和元年10月25日

 

関連サイト

 

令和元年度 第2回高槻市自動車運送事業審議会 会議録

 

プロフィール

西岡 博史

1959年(昭和34年)大阪府生まれ。2017年(平成29年)から現職。
趣味はウォーキングと読書。