令和3年度 第2回高槻市自動車運送事業審議会

更新日 2022.04.05

会議の概要

会議の名称 高槻市自動車運送事業審議会
会議の開催日時 令和4年2月25日(金)午前10時から12時
会議の開催場所 高槻市役所本館3階 第2委員会室
出席委員 8名
議題
  1. 市営バス事業の経営状況
  2. 市営バス経営戦略の進捗報告
  3. その他 
主な審議内容 別紙のとおり
資料名
  • 資料-1 令和3年度 第2回高槻市自動車運送事業審議会 議事次第
  • 資料-2 過去5箇年の収支推移表(H29~R3)
  • 資料-3 収支シミュレーション
  • 資料-4 市営バス経営戦略 進捗管理表
  • 資料-5 主要な具体的取組
  • 資料-6 個別戦略に対する指標
担当課 交通部 総務企画課

(別紙)

開会

<会長から挨拶・所感>
新型コロナウイルスが国内で感染を確認されてから、早くも3度目の春を迎えようとしているところでございます。ご案内のように様々な社会的制約が続いておりまして、高槻市営バスに置かれましても令和2年度に引き続き、大変経営環境が厳しい状態にあると伺っております。

こうした中で、本審議会の中でも様々な議論を交わして「市営バス経営戦略」を策定してまいりました。概ね経営戦略の初年度が終わろうとしておりまして、山間部をはじめとする路線の再編、市営バス事業の効率化、安全運行に関する取組など、さまざまな具体的取組を鋭意進められていると伺っております。

新型コロナウイルスの感染拡大が、現在は小康状態にありますけれども、予断を許さない状況にあることには変わりありません。高槻市営バスの収支状況も大変厳しい状態にあるものと思われます。昨年度策定されました市営バスの経営戦略も今年度からスタートということで、交通部の皆さんも山間部等の路線の再編や市営バス事業効率化の検討に着手されていると伺っております。

そこで本日の審議会ではまず、新型コロナウイルス感染拡大の影響などを踏まえた令和3年度の決算見込みや今後の収支予測につきましてご報告をいただきます。その後、経営戦略の取組結果と今後の展望についてもお話をいただくという段取りになっております。

委員の皆さまにおかれましては、本日も忌憚のない意見を伺いたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。

会議の公開と傍聴希望の確認について

<会議の公開について>

(高槻市公営企業審議会の会議の公開に関する要綱及び高槻市公営企業審議会傍聴要領等に基づき、公開することとなる。)

(傍聴希望者:2名入場)

<配布資料の確認>

 (事務局より資料の確認がなされた。)

<拡声装置取扱の確認>

 (事務局から更新された委員会室マイクロホンの取扱法について確認がなされた。)

1.市営バス事業の経営状況

事務局

①令和3年度の決算見込み
②収支シミュレーション
(事務局から資料-2及び資料-3に基づき、説明がなされた。)

会長

それでは質疑に入ってまいりたいと思います。ご意見・ご質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。

C委員

収支シミュレーションで2点確認ですが、1点が「人件費」が減っていくということで、新規採用抑制で徐々に減っていくということでご記載いただいているのですが、これは例えば将来の運行予測などに基づいて、それだけ工数が掛からないからこれぐらいの人件費が減るだろうと予測の下での人件費抑制なのか。あるいは給料のベースラインを下げるとか年齢構成を変えるとかによる人件費抑制なのか、どういった要因での人件費抑制なのかを教えていただきたいと思います。

もう1点が言葉の定義の確認です。「減価償却費外」と書いてあるのですが、これがどういう意味なのか。「車両更新等で費用増大」と書いてあるところが増えていますので、どういったものが減価償却費外といったものに当たるのかどうか、以上2点確認させていただきたいと思います。

会長

事務局お願いいたします。

事務局

人件費の抑制についてですが、試算するにあたりまして、現在、バスの便数、ダイヤですが、これを走るのに十分な運転士がおりませんので、恒常的に時間外対応で走っております。令和3年度の4月1日にも大幅な減便をさせていただきましたが、そこで減便したことにより運転士の時間外勤務を削減するであるとか、総合的に労働時間も減っております。減便をしないと、本来、人間的にはあと10人程度運転士の採用が必要だと思っていたところ、8人、7人にするということで採用抑制をしていく。時間外勤務の抑制と採用の抑制というかたちで人件費を減らしていきたいと考えているうえでの試算となります。

2点目の減価償却費について説明いたします。紛らわしい表記で申し訳ありませんが、「減価償却費ほか」という表記でございまして、決算書などもこの表記としています。内容といたしましては減価償却費と資産減耗費(除却費、資産を廃棄した際に係る費用)などをこの中に含めております。

会長

ほか、いかがでしょうか。

E委員

①の部分で、特別利益が上がっています。土地の売却益ということで、おそらくJR高槻駅西口の滞留所の売却、将棋会館だと思いますが、滞留所がなくなるとどこで滞留する形になるのかというのが1点と、そうすると回送する距離が延びるという形になると思うのですね。その延びた分は、燃料などに跳ね返ってくると思うのですが、バスの燃費というのは相当悪かったと思います。リッター3キロぐらいでしたかね。これが燃料費として増えてくるわけです。燃料費が増えてくるということは経営にも関係してくるわけで、その分は加味されているのでしょうか。

会長

事務局お願いいたします。

事務局

まず、JR高槻駅西滞留所の代替機能としては、国道171号の川西町の付近にございます、今はNEXCOの工事事務所になっているところに機能を移す予定となっておりまして、来年度、令和4年の12月からこちらに機能が移る予定となっております。

2点目の回送距離が延びる件ですが、これからのダイヤ編成にもよってきますが、相対的には駅までの回送距離が伸びますので、経費等は膨らむ方向になると思いますが、今のところこの収支予測には想定していない状況です。と言いますのは、ダイヤを改正してみないと、どれぐらい延びるかというのは試算ができませんので、現状のこの試算では回送距離の延長というのは入れていないという状況です。

回送距離の件で補足ですが、どうしてもバスのロータリーへの回送のイメージが強いですので、バスのロータリーから離れてしまいますと結構回送距離が延びるのではないかというところがあるのですが、今後のダイヤの組み方次第で、高槻市内の全市域を走っておりますので、中には新しい滞留所から近くなるバス停もございます。その辺りをすべてトータルしてダイヤを見た時に、どこまで費用が嵩んでくるのかというところがあります。今現在詳しい試算はできていませんが、経営に影響を与えるほど大きな費用が発生するという考えは持っておりません。

E委員

川西の方の滞留所は無償で利用できるということですか。

事務局

JR高槻駅西口から川西に滞留所機能を移転するということになりますが、全ての機能が川西に行くということではございません。JR高槻駅前のターミナルの所に約2台分、それからJR摂津富田の駅前にも駅前広場があるのですが、そこにも機能を拡幅しまして2台分、残る8台分を川西に移転するということで、全て西口が川西に行くということではなくて、駅前の直近に置かれている場所が富田にも高槻にもあるということになりますので、全ての回送距離が延びるということではございません。そこをご理解いただきたいと思います。

あと、川西の賃料ですが、土地自体は高槻市が持っている行政財産になっておりますので、交通部がお借りするということで賃料が発生してまいります。その費用はこれから掛かってくることになります。

会長

ほか、いかがでしょうか。

B委員

阪急バスとしましても非常に厳しい2年が続いていますが、資料を見させていただいて、将来的な収支シミュレーションということで、私どもも細かいところは違いますが、非常に厳しいという状況です。なかなか収入も100%に戻らないし、当社でもマイナス10%とかマイナス5%など、複数の収支シミュレーションをやっていますが、同じような見当を立てているというところと、軽油とか人件費はバス事業に占める比率が高いということで、こういう努力もされながらというところは私どもも同じような内容でやらせていただいております。

前回と前々回は欠席させていただいたのですが、当社でも路線の見直しの取組はしており、私どももこの4月から、通勤定期券と「グランドパス」という高齢者定期券の見直し、あと、市バスさんはやられているか分からないですが、深夜12時以降の倍額運賃というのをやらせていただいていたのですが、これも夜間の需要が非常に低いということで、1時間早めて23時以降倍額運賃ということで、3点セットで4月1日から一部の料金見直しをやるようなことも考えております。

他社さんのことは詳しくは分からないのですが、近隣の関西の民営会社等では、私ども以上に厳しい会社もあるということです。施策的には大体似たような、人件費を抑制したりとか減便したりとかいうような手だてをされているのですが、最終的には色々な自助努力をした上でですが、業界の中では、やはりお客様の方に運賃、「本運賃」というのでしょうか、改定のほうもお願いをせざるを得ないかなというような機運があります。

それと併せて、バス運転士の雇用がここ数年来厳しい状況にある中で、全産業と比較したらバスの労働条件というのがやはり一段低いということで、国交省の方が運賃改定の査定というか認可を与える基準の中で、全産業と各バス会社の労働条件を比較し、低い場合はそれを上積みして運賃改定の原資に積み上げていただけるような指針もほぼ、決まったということが出ております。パブコメもされていますので、その辺りも見ながら、来年度以降はそういう値上げの動きも活発になって来るのではないかと考えております。

会長

事務局からお願いいたします。

事務局

阪急バス様も非常に経営が厳しいということは、我々もお察ししておりますし、我々も本当に同じような状況になっております。
まず、運賃改定についてですが、国の方から通達や情報も入っておりまして、簡単に言いますと値上げというか改定しやすくなるということになると思うのですが、今のところ定期券あるいは普通運賃も含めて、高槻市営バスにおきましては値上げの予定はしていないのですが、仮に、ここに示させていただいたとおり、令和元年度比で収入がマイナス10%を切ってくるようなことになると、やはりそういったことを考えていく必要があるかもしれないという危機感を持っております。

少しだけ、ICカードの割引制度の見直しなどを来年度させていただこうと考えているところでございます。まだ予算審議が終わっておりませんので決定事項ではないのですが、そのような予定を持っているという状況になります。

会長

今の事務局の説明に対して、委員から何か補足等ございますでしょうか。

B委員

ICカードの割引制度の見直しと言われましたが、私どものグループではイコカ(ICOCA)は元々割引がないのですが、ピタパ(PiTaPa)は使用頻度に応じて割引をしていたのですが、昨年の10月から無くしております。

会長

バスの運賃は、この四半世紀ぐらい全然上がらない状況が続いておりまして、ある意味「物価の優等生」といわれてもいいような状況だったのですが、かなり厳しくなってきているのは確かであると思います。国交省の方でも、査定を担当された方が、もうこの20年以上の間に人事異動とか退職等でいなくなっていて、ノウハウが途切れているという説もありますけれども、手探りの中で査定する側もされる側も、コストとかを見ながらやっていかなければならないという段階にいよいよ差し掛かっていると思います。

ほか、いかがでしょうか。
(質問なし)

では、続きまして議題の2の「市営バス経営戦略の進捗報告」の方に移りたいと思います。後ほどまた質疑応答の時間を取りますので、先ほどの議題について、改めて質問されたい場合はまとめてお受けしたいと思います。それでは、議題の2に関しまして、事務局から、資料の説明をお願いします。

2.市営バス経営戦略の進捗報告

事務局

①令和3年度の取組結果
②令和4年度の取組予定 
(事務局から資料-4及び資料-5に基づき、前半部分の説明がなされた。)

会長

それではここまで、前半部分に関してのご意見・ご質問等をよろしくお願いいたします。

A委員

様々な取組をこの1年で行ったということで、大変だったと思っておりますが、例えば「運賃の値上げ」とか、情報発信というところに少し関連することなのですが、一番最初の「安全運転研修の実施」というお話があったのですけれども、これはたまたま私のゼミで、学生が水道料金の値上げについて研究していたということもあって、値上げがなぜ皆さんに受け入れられないのかというような話から、例えばいろいろな調査、文献をサーベイしただけですが、そのバックヤードの部分がきちっと伝わらないから、どれだけコストが掛かっているとか、どれだけサービスを提供するのが大変かということが理解できない。

あえて見せてないからということなのですが、例えば「値上げ」とか、そういうものが受け入れられない、というようなところも少しあると思います。

それと関連してですが、こういった「安全」という当たり前のことは皆さんが当然だと思っているのですが、でも一番、最も大切なところだと思うのですね。

安全とかコロナ対策については発信しているという話だったのですが、安全に対して運転士が色々努力しているとか研修を受けているとか、または車両の整備とかですね、そういったところを効果的にうまく発信をするというような、単にプロモーションというだけではなくて、そういう情報発信というものを検討したりとかこれまでされていたりとかはあるのでしょうか。

事務局

市営バス専用ホームページのお話もさせていただいたところですが、ひとつのコンテンツとして「IR情報」ということで、企業として様々な情報を提供させていただいていまして、適宜更新しているところです。バックヤードというお話もありましたが、市営バスの車庫内の見学なども、大人の方にも、あるいは小学生の方にも対象にやっているところです。そこでコストの話にまで展開しているかは微妙ですが、そういうオープンな活動というのはこれまでもさせていただいております。ただ、まだまだ不足しているものもございますので、市営バスの経営に対する理解、値上げに対する理解を深めるという観点でも、これからも工夫を重ねていきたいと思います。

会長

他にいかがでしょうか。

D委員

先ほどの取組の説明の中で、われわれ観光協会と交通部との協働で「たかつき観光アプリ」を利用しまして、いわゆるキャッシュレス化した「1dayスマート乗車券」を発売いたしました。観光と交通部が連携を取れた一つの取組ということで、観光協会サイドとしても認識しております。

この観光アプリの中でスタンプラリーをやっているのですが、我々の方としては市営バスを使って市内を回ってほしいという思いがございます。市営バスが市民に愛され親しんでもらえる交通手段であってほしいと願っていますので、これからも観光アプリを一つの例として、観光事業関係との連携を深めてほしいと思っております。

それともう一つ、先ほどのホームページで「エキスパートファイル」の説明がございましたけれども、私はいつも見させてもらっていて、諸先生方の話が非常に参考になるなあと思っておりますし、ホームページの中でのこのような試みはいいなあと思っておりますので、今後ともまたやってほしいと思っております。

観光アプリについては、1dayスマート乗車券の発売が1月20日にスタートしまして、現在のところ残念ながら販売実績は数十枚ですが、まだ季節的にも寒い時期ですし、コロナもありますし、春になるとこのアプリを使っていただいて、1dayスマート乗車券で市内を回ってくれる方も出てくると思いますので、今後とも期待をしております。

事務局

観光アプリ並びに1dayスマート乗車券ですが、これから、ウィズコロナあるいはコロナ禍収束後も見据えながら、スタンプラリーのお話もございましたが、我々にとってもお客様が増える取組ということで、ぜひ観光協会様と連携を深めていきたいというふうに考えております。

更に、エキスパートファイルですが、先生方3名にご協力いただいたのですが、これだけの分量の文章を毎月、締切をもって依頼するのもなかなか心苦しいところもございまして、3月の副会長のコラムをもって、一旦休止という形で考えております。また、先生方にご賛同いただけましたら、引き続きやっていきたいところもありますので、よろしくお願いいたします。

会長

エキスパートファイルについて言及いただいて、ありがとうございます。こうやって私の文章が公式の資料に出てくると恥ずかしい部分もありますけれども、色々と高槻市営バスの取組とか沿線の観光資源を含めて、見直すきっかけをいただいたというふうに私自身は考えております。

F委員

先ほどのA委員のお話と被る部分もありますが、せっかくいろんなことをやっておられるのに、なかなか乗車されている方々には実際に分からないというところがあると思うのです。私も市バスに乗ったときに全運転士さんが消毒をしているとかはわからなかったし、「こういうことをやっているんだな」ということを乗った方が分かるような形での発信ができないのかなあと思います。例えば、運転士さんの名前の下に「〇日〇時に消毒が済んでいます」とか、そういう自分たちがやっていることを前に出して主張してもいいのかなと思うのです。乗っている方々は、ただ乗っていて「窓開いているな」とかしか分からないので、せっかくされていることを隠さずに、もっと出してもいいのかなとお話を聞いていて感じました。

事務局

ありがとうございます。自分で良いことを発信していくことがとても難しいと感じているところです。F委員からご意見をいただいたように、SNSを活用して、ツイッター等で面白いことをつぶやいたら、かなりフォロー数とか「いいね」が伸びまして、有効だなと考えておりますので、そういった自分たちの良い取組もまた出していくように考えたいと思います。

会長

ちょっと話が変わりますけれども、特にコロナ禍の前は出張などでホテルに泊まると、ホテルによっては「ベッドメイキングは○○が担当しました」と名前が書いてあって、もちろん名前を見ただけでどなたか、どういう人かっていうのは分からないのですが、「ちゃんと人の手が加わっているんだな」って、それだけでもだいぶ印象が違います。そういったことは、これからデジタルサイネージとか、車内でも導入していったりすると、もっと運転士の方にも負担が掛からずに情報発信がいろんな形でできるのかなというふうに、お話を伺っていて思いました。

A委員

この情報発信というのは、お客様や乗客に向けて出ているものも効果があるのですが、実は、情報発信することで働いている側の意識や満足度も変わるというようなデータや研究もあったりして、そういうところをうまく使っていければいいのかなと思いました。

副会長

いくつかあるのですが、1点目は安心安全についてです。台風に関しては予測ができますし、その後の災害の度合いというのもハザードマップでほぼ正確にわかりますので、マンパワーが限られていて難しいとは思うのですが、水害時のマニュアルに関しては早期に策定されることをお勧めいたします。

昨年、京都のバス会社さんも川のすぐそばに車庫があるので、退避するのに作ったのですが、結構手間が掛かりました。初めは高台にある学校の跡地に退避するということでお話をして、「持って行ったときにそこからドライバーさんはどうやって返すんだ」とか、「どのバスから行くのだろうか」とか、「退避の判断はどういう時にやるのだろう」とか、実際にそこをバスが走れるのかどうかなど1年ぐらい掛かりました。台風は待ってもらえないので、早めに策定されることを本当にお勧めします。

あとは、自社局だけではなく、近隣の事業者さんともそういった水害があったときに、車両貸し出しをどうするかとか、支援をどうするかとか、そういった体制づくりがこれから必要になってくると思います。

おそらく、これからバス事業者さんが行うのは固定費の削減で、車両の保有数を減らしてくると思うのです。すでに神戸市交はそういう動きになっていますので。そうすると、ちょっと何かあったときに、すぐ車両が足りなくなってしまう。その時にどう支援していくのかという、その体制はご検討だけでもいいのでしていただけると、後々良いと思います。

次に、今回色々出していただいた写真があるのですが、すごくわかりやすい写真です。コーティングしているとか、ドライバーさんたちがチェックしているとか、車内でスモークを焚くとすぐ消えるねとか。これは他の所でもどんどん使い回していただきたいと思います。これらはモビリティ・マネジメントにも使える資料ですので、前にやったのですが、子どもたちに3分間の映像を早回しでもいいので、「煙すぐ消えるよ」と見せると、「オオーッ!」ってなるので、他にどんどん使い回していただきたいと思います。とりわけベビーカーの乗り方教室でも、「乗り方の教室」が目的なのですが、乗っていただく保護者の方に安心して気持ちよく乗ってもらうためにも、こういう取組を発信することはとてもいいことですので、ぜひ使い回してください。

3点目ですが、SNSの活用です。私は高槻市バスさんの発信で一番いいなと思っているのは、「運休になったのはどこですよ」と「復旧しましたよ」というのも出てくることです。バスを利用している人間で一番知りたいのは、走っているのか走っていないのかで、分からないのが一番困るのです。なかなか公式のホームページでも上がってこない中で、ツイッターですぐ発信されるところが非常に助かりますので、とてもいい取組だと思います。更に、平常時にもいろいろなことをつぶやかれるというのがよいと思います。こういう発信をするとどういう効果があるかというと、私たちみたいにバスが好きな人が見て喜ぶというのもあるのですが、高槻に住んでおられる方たちが自分の街に「良い感じ」の気持ちを持っていただけるのです。今回、高槻市観光協会様が「高槻やよい」を公式の観光大使にしたというので、ちょっとつぶやいてみたのですが、意外に高槻に住んでおられる人たちが「私たちの街がこんなに話題になってるーっ!」と言って、すごくポジティブなリツイートが多かったのです。高槻にお住いの人たちとか高槻ご出身で今よそにおられる人たちは、やはり普通のベッドタウンで、「うちは北摂の街の中でも『普通の街』だよね」と思っていたところに、何か情報発信されることで「私の街イイね!うれしいね!」となってきますので。そういう効果も出てくるので、住んでおられる方が定住するという意味でも、また愛着を持つという意味でも効果がありますので、継続的にやっていただければと思います。

事務局

バスを退避することについて、高槻は淀川という大きな川があり、役所があるところまでは平坦なんです。北部は山間地になっていって、一番何を危惧するかというと、「淀川の決壊時」というのを想定しています。「山の方にバスを退避させなければならない」ということはだれが見ても分かるのですが、「どのタイミングで」「誰が」「どのように」というのを踏み込んで考えていくと、どんな体制で行こうか、もうちょっと煮詰めていかないといけないということで、具体的にシミュレーションなどもしないといけないと思っています。バス車両は我々が事業をやっていく上での一番大きな財産ですので、今後こういったことを含めて、これを守っていくことについては真摯に深掘りをしてやっていきたいなと思っています。

後半の情報発信の関係の部分ですが、まず「ベビーカーの乗り方教室」に関しましては、これも実際コロナの影響でベビーカー教室を開催できない状況もございましたので、動画を作成しまして、ホームページにアップしていく予定にしております。公式ツイッターの方ですが、これからも情報発信に努めていきたいのですが、フォロワー数が2千弱となかなか伸びない状況ですので、スマートフォンをお持ちの方はぜひ「市営バス公式ツイッター」をフォローしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

会長

運休とか復旧の情報は、もちろん各事業者さんが公式のホームページなどで流されているのですが、例えばヤフーのホームページなんかを見ますと、それと併せて実際の乗客の方が電車が止まっている間にツイッターで言っていることが発信されたりしているという形になっています。やはり公式の情報というのは、そういったものに比べますと、発信までに時間が掛かるのは当然なのですが、その中にこうして公式のツイッターの情報などが入ってくると、信頼度も上がってくるし、フォロワーも増えるのではないかと思います。SNSの種類も増えていますので、全部対応するとこれまた大変なことになりますし、専用の職員さんを置かないといけないぐらいの形になってしまうのかもしれませんが、色々と使う余地があり、かなり日常生活に溶け込んできているなという印象は持っております。

B委員

先ほどの「風水害の大規模災害」で車両を退避させるということですが、私どもも年に一回訓練をやっていまして、淀川以外で氾濫が予測される地域がいくつかあるのですが、実は昨年の訓練では民間さんの土地をお借りして実際にやってみました。皆さんおっしゃるように、実際には何時間前にその判断をして、具体的に誰がどういうようにして実施するのか。また、場合によっては当然運休ということになりますので、バス車両を訓練で逃がすだけ逃がしてみたのですけど、復旧のタイミングを見てということなど、その辺りの課題を改めて感じました。もし、マニュアルを整備されるようなことがあれば、逆に教えていただきたいと思いますし、「淀川の氾濫」となれば更に大きな想定となりますので、将来的には東南海地震などもありますが、そこはまだ未着手なのですが、そこも含めて具体的な対応・対策を考えていきたいと思っています。

事務局

私どももまだ研究段階ですが、こういう運用でやろうと思っていますということを検討した段階で、阪急バス様にも相談させていただきたいと考えております。また、共同の研修とか阪急バス様でやっておられるような取組等を我々も参考にさせていただきたいと思っておりますので、そのような部分も含めてご協力いただけましたら幸いです。

会長

バスの避難訓練までやるとかなり大掛かりになると思いますが、そちらのシミュレーションも今後やっていく必要があるのではないかと思います。

それでは後半部分に進んで参りたいと思います。では、議題2の後半部分について、改めて説明を伺いたいと思います。事務局の方から、資料の説明をお願いします。

事務局

(事務局から資料-5と資料-6に基づき、説明がなされた。)

会長

それではここまでの説明につきまして、ご意見・ご質問等をよろしくお願いいたします。

B委員

資料-5の方になりますが、21ページの車両更新計画について、ここには年間十数台の更新計画を立てられているのですが、どちらかというと交通部よりも市全体の話なのかもしれないのですが、国が定めている「カーボンニュートラル」云々の中で、私どものグループでは指標や目標を作って取り組んでいます。例えば電気関係の「EVバス」ですとか水素関係とか、何種類かあると思うのですが、ハードルが高いのはまだ価格が高いとか純国産車が出ていないことかと思います。いろいろ制約があるかと思いますが、今後、7年から8年の更新計画の中で状況を見て考えられるということでよろしいでしょうか。

事務局

ここに示している車両の更新計画ですが、どちらかというと老朽化しているものをリニューアルするという考え方です。委員がおっしゃられた「電気にする」とか「水素にする」とかいうのは、正直言いまして今はまだ研究している段階です。ただし、「環境にやさしい」という面がある一方で、維持費ですとか国内メーカーでは不透明なことが多々あるというような事情があります。このような経営状況の中で、正直どこまで踏み込んでいけるのかということが、我々も実は悩んでいるところです。

今はなるべく二酸化炭素を減らしていくとか、そういう方向での「環境にやさしいバス運営」という視点も持たなければいけないというところもあります。阪急バス様ではどのような取組をされているのかも含めて、情報連携させていただければありがたいなと思います。

会長

他にいかがでしょうか。

C委員

他の委員の方からの発言でもありましたとおり、ITの活用といいますか、SNSの活用ですとかホームページにコラムを上げて周知をしていくとか、そういうことについて非常にいい取組だと思っております。

SNSを活用するということだけがITを活用するということではないと思いますが、特にツイッターとかに踏み込まれているというところは非常にいい取組だなと思っています。あと、フォロワー数であるとかアクセス数の話が出ていたのですが、一点だけ申し上げたいことは、恐らく今後の課題としては、どこまで潜在顧客に対して響いてくるのかどうかというところでの発信になってくると思います。その際に恐らく潜在顧客の方が、これはバスに限りませんが、SNS集客となると、どれだけこのサービスを利用することで、「事後、アフターにこういうことが見えるのです」ということが示せるかということだと思うのです。これはバス事業の話だけではないのかもしれないのですが、バスを利用することによって、こういう高槻市の魅力のあるところに行けるであるとか、そういったあたりの記事があれば、結構「バスを使うことによって得られるアフター」ということが見えてくるのではないかというところがあります。会長の記事などを読ませていただくと、一部そのような内容もあったのですが、今後、例えば高槻市にはいろんな魅力的な観光施設などもありますので、安満遺跡公園の話もありましたが、バスを利用することでそのような施設にもアクセスできて、結果的に色々な楽しいことが待ってますよとか、「潜在的な顧客の掘り起こし」というところの発信もご検討をいただきたいということが一点目になります。

もう一点申し上げたいのは、ITの活用ということをやっていきますと、これは堅い話になるのですが、どうしてもIT化に伴うリスクということが出てくると思っています。例えばそのITに関するリスクとなると、色々な情報をホームページに載せていまして、それがダウンしてしまったらどうなるのか。あるいは情報漏洩とか、そういったお話もありますし、ツイッターで不適切な発言があったとか、そういったことに対するリスクの指針であるとか取り扱いということは、今後、少し慎重に取扱の規定やマニュアルを作っていかないといけないというところがあります。そこはリスク管理の観点からご検討いただきたいと思います。どうしてもそういった点は、民間でもそうなのですが、SNSやITの活用を色々な部署で検討していきますと、色々な部署でITということが出てきますので、そこの情報システムをメインでやっておられる担当以外の方がやっておられるITのところはというと、どうしても規定が弱くなってしまうというかセキュリティが弱くなってしまいます。その辺りについては少し横断的に、同じようなリスク管理が及ぶような形でご検討をいただきたいなと思います。

事務局

一点目の「潜在顧客の掘り起こし」、あるいはそれに関するSNSの活用というご提案ですが、公共交通というのは派生需要であって、当然「目的があるからご利用される」というのがあります。前半部分でご説明させていただいた観光協会様との連携ですとか、あるいは派生需要にとどまらず、「乗り物に乗ること」自体を楽しんでいただけるような、実は副会長と調整させていただいて「面白いツアー」の企画もやろうとしている状況でございます。コロナの影響もありますが、そういったところを地道に取り組んでいきたいと考えているところです。

二点目のITの活用に伴うリスクですが、資料の最終ページでも説明させていただいたとおり、「企業ガバナンスの強化」のところで、様々な情報漏洩あるいはシステムの保存の仕方というか、サーバーの設置場所も含めていろんな課題が顕在化しましたので、それを令和4年度は一つひとつ改善に向けて取り組んでいきたいと考えています。

会長

C委員、何か補足等ございますか。

C委員

補足ではないのですが、そういった企画を副会長とされているというのであれば、非常に面白いなと思いました、という感想です。

会長

資料-6で令和2年度が非常にホームページのアクセスが伸びたとあります。これはかなりネット上でも話題になりましたけれども、地道な取組が、流行り言葉で言うと「バズった」と言いますか、注目を急速に上げたというところでありまして、それと比較して令和3年度を「×未達」と表現するのは少し気の毒だなというのが正直な感想でございます。かなり厳しい自己評価をされているなというところです。これは「異常値」と考えて、引き続き地道な取組を続けていくというのが基本になるだろうと思います。

SNSの活用などもそうですが、「『アウトプット』から『アウトカム』へ」という言い方が、これからITの活用についてもされていくと思います。今まで「アクセス数が伸びた」とかといったところが「アウトプット」、つまり定量的に出る効果で、そこから「アウトカム」というと、先ほどの話ですが「どれだけ高槻に来てくれたのか」とか「バスに乗ってくれたのか」というようなところまで評価の視点を変えていく必要が出てくるのかなとも思います。そこまでやると、更に自己評価がシビアになってしまう可能性もありますが、恐らくそういったことが言われていくのではないかと思っています。

たまたま昨日、国交省さんの方から珍しくオンラインでインタビューを受ける側に回りまして、バス・タクシー業界でのIT機能活用について、簡単に私見を述べる機会がありました。タクシーなんかですと小さな事業者さんが多いので、IT関係の投資を呼び水にして、M&Aとか、あるいは業界団体を通じた共同事業みたいなところへとつながっていくところもあるのかなと思っています。

D委員

先ほどEV(電気自動車)とかFCV(燃料電池自動車)の話があったのですが、SDGsの話がありますので、交通部も多分無関係ではないと思いますので、そういう方向の取組を入れて考える必要があるのではないかと思います。そういう時代を迎えているのではないかと思いますので、ぜひ検討してみていただけたらと思います。

事務局

市営バスの経営戦略は今年度が計画の初年度ですが、やはりこういう計画というのは短期的なもの、中期的なものと見直しを掛けていく必要があると考えておりまして、D委員から頂いたような、例えば環境に関する指標なども今後の経営戦略を進めるに当たってのチェック項目として追加するようなことも考えていきたいと思います。

A委員

モビリティ・マネジメントに関する意見ですが、まず全体として「目標」とか「効果の測定」については大変な作業なのかなと思います。実際、乗客数のアップにつながっているのかというのを図るのは難しいのかなということを全体として感じています。その中で、例えば高槻市がなさっている独自の取組である「こうのとりパス」というのは、非常に評価できる部分と考えていて、特に参加後にアンケートを取って「ほぼ利用していない」と回答した人の割合自体が減っているというのは、分かりやすい効果というふうに思っています。

そんな中でのモビリティ・マネジメントですが、「子育て支援」、特に「若い子ども・人」をターゲットにするのが、これからのお客様の確保とか、「公共交通に乗る」という行動変容のためには大事であるという認識の下で、これまで取り組んできているのかなと思います。モビリティ・マネジメントの一つとして、子どもとかを取り込んで、例えば「交通安全教室」とか「絵本」ですね、そういうところの取組というのも評価できると思っているのですが、ここに関しての「効果」というところですね。私自身も娘が保育所に通っていて、さまざまなチラシとかが入っているのですが、配布だけでは結局その効果というのはなかなか得られにくいと思っています。今までだったら「教室」とかを対面方式で実施できて、フィードバックも得られやすい状況にあったかと思いますが、その後のことについてどういうことをされているのか、もしあれば教えていただきたいというのが一点です。

もう一つは、子どもであったりこれからの将来のお客様というところで、若い人たちに注目をしているのですが、モビリティ・マネジメントとして、私見になってしまうのですが、やはり「高齢者」ですね。ある程度時間にゆとりができて行動変容しやすい人たち、例えば具体的に言うと免許返納した人たち、免許返納のタイミングであったり、定年等を迎えるタイミングであったりする人たちへのモビリティ・マネジメントというものですね。そういうところで今後の取組として考えておられるのか。多分、「市営バスである強み」というのは、市の様々な部署と連携できることかなと思っていて、例えば「健康と交通」というところでの取組も考えられたりするのかなと思います。交通政策の中に色んなものが目標の中に入り込んでいるというところがあるかと思うのですが、そういう「新たなモビリティ・マネジメント対象の拡大」というところを考えていらっしゃるのかということ、以上二点をお聞かせいただきたいと思います。

事務局

まず「効果測定」についてですが、資料でご説明させていただいたとおり、ユーチューブでの動画配信とか絵本の配布をさせていただいたのですが、それについて、その後の効果測定については、今、A委員からご指摘をいただいて、やらないといけないなと再認識いたしました。具体的にはできていませんでしたので、市等の関連部署と連携しながら、効果測定の方法について検討をしていきたいと考えております。

高齢者向けのモビリティ・マネジメントとか、市などとの色々な施策の連携についてですが、市との連携につきましては、子育ての分野あるいは観光、高齢福祉的なところも含めて、高齢者には「無料パス」を配布するなど、これまでにもいくつか取組を行っておりますが、更なる拡大についても、先ほど「こうのとりパスの拡充」のところで説明させていただいたとおり、例えば出産後にもまた使えるようなパスの導入等についても考えていきたいと思っております。高齢者へのモビリティ・マネジメントという点では、まだ具体的にはできていないところではありますが、本日の審議会でのご指摘を踏まえて考えていきたいと思います。

会長

他にいかがでしょうか。

E委員

資料の21ページで車両の更新について触れておられます。バス車両をこれから更新していくに当たって計画的に平準化を図っていくということは分かるのですが、車両1台と言ってもいろんな種類があると思うのですね。今走っているバスというのは、だいぶエンジンも大きくて、馬力があって、たくさん輸送ができるように室内も広いけれども座席数が少ない、というようなところが見えるのです。今後、更新を計画されるときには、今の利用実態からみてどういうバスが適正なのかというのは、考える余地があるのかなと思います。

今後、コロナ禍が収まってある程度お客様が帰ってくると考えた時に、バスの利用時間帯を考えると、やはり「座って行きたい」という人が増えてくると思います。バス車両の更新検討では、車両の修繕量であったりとか、どれだけ持つのだというような耐用年数も影響してくると思いますので、お聞きしたいと思います。
昔、西鉄でしたかね、中型バスの前後を大きくして、利用客は多いのだけれども安く買えるようなバスということで使っておられたと思います。平坦な地域ではない部分もありますので、一考の余地があると思うのですがいかがでしょうか。

事務局

高槻市も高齢者が多く、座ってバスに乗りたいと思う方も当然いらっしゃいます。購入の際に私どもも、席の配置がどういうパターンができるのかとか検討しているところです。ご利用の皆さんの実態を見ながら対応していきたいと思っていますので、そういう視点も含めて考えていきたいと思います。

会長

他にいかがでしょうか。

副会長

色んな所でモビリティ・マネジメントを発信されていて、とてもいい取組だと思います。ぜひ、これから対面で行われる時に、モビリティ・マネジメントもそうですし、やられている施策の次に、その施策の対象者の次のステージに合ったようなツールを提供していただければと思います。例えば、子どもたちにモビリティ・マネジメントをやった時には「長期の休みの期間には、いいパスがあるんだよ」ということはお伝えいただいていると思うのですが、こうのとりパスが終わって返しに来られるときに、次に何を渡すかというと「ベビーカーの乗り方」の冊子をお配りするとか、もしくは「デジタルで1日券があるので、観光アプリの中ですが市民の方も全然使えますよ」というような、次のツールをお渡しすることで、せっかくご利用いただいた方に継続的なご利用をいただけるような取組をしていただければと思いますので、すごく期待しております。

あと、今回の取組とは別件なのですが、高槻市交通部さんだけではなくて各社局さんが連携でやっていただきたいのですが、まずは公営事業者間でも連携して、国にとにかく「コロナで経営が厳しい」ということを、総務省に対して皆さんでお声を上げていただければと思います。次に、国交省に対しては、社局さん連携で「本当に厳しい」ということをお伝えして、継続的に「本当に大変だ」ということをお伝えいただきたいと思います。どうも、東京(本省)の方では、「まだまだ交通事業者は大丈夫らしい」という認識であると色んなところから聞いていますので、「本当に大変だ」と言われることを願っております。

今、中部運輸局で行われているのが、「4月から定期券で通学しませんか」というポスターを作られて、そこに共催している社局さんは自分でそのポスターに自分のところの名前を入れて配っていいですよという取組をされています。スルッとKANSAIさんとのご相談になるかもしれませんが、少なくとも今、高校生や大学生を見ていますと、どうも定期券というのが頭から抜けているので、その啓発はみんなで一緒にやられた方が効果的ですので、ぜひ検討していただければと思います。それをやったうえで、本当にやるべき時に「運賃」についていろいろ考えていかなければなりませんし、定期の削減も考えていかなければならないと思いますが、当面はできる限りのことをしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

会長

何か、事務局から決意表明的なことがございますか。

事務局

国への要望というか発信は、どこまで連携できるかというのはあるのですが、副会長のアドバイスも踏まえてしっかりやっていきたいと考えております。定期券の学生さんへの利用促進につきましても、関西大学さんに出向きまして地道に定期券を販売したりとかということをやっているのですが、もう少し、スルッとKANSAI等も含めて議論ができればいいなと思っておりますので、今後とも検討してまいります。

会長

他にいかがでしょうか。
(質問無し)

そろそろお時間も迫っておりますので、本日の案件はすべて終了ということにしたいと思います。
委員の皆様、あるいは、事務局の方から何か伝えられたいことがありましたら、この機会によろしくお願いいたします。

3.その他

事務局

本日はどうもありがとうございました。令和4年度につきましても、本日の審議会で報告させていただいた経営戦略に位置付けている具体的取組の検討を進め、次回の審議会では、令和4年度の中間報告をさせていただければと考えております。
日程につきましては、年度が明けまして、10月頃を想定しておりますが、詳細につきましては追って連絡させていただきますので、委員各位におかれましては、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

会長

本日も時間いっぱいまで大変活発なご議論をいただきましてありがとうございました。以上をもちまして、令和3年度第2回高槻市自動車運送事業審議会を閉会とさせていただきます。どうもお疲れさまでした。

配布資料

【資料‐1】令和3年度第2回高槻市自動車運送審議会 議事次第[PDF:133KB]

【資料‐2】過去5箇年の収支推移表(H29~R3)[PDF:161KB]

【資料-3】収支シミュレーション[PDF:1.73MB]

【資料-4】市営バス経営戦略 進捗管理表[PDF:242KB]

【資料-5】主要な具体的取組[PDF:3.21MB]

【資料-6】個別戦略に対する指標[PDF:142KB]

お問い合わせ

高槻市 交通部 総務企画課
住所:〒569-0823 大阪府高槻市芝生町四丁目3-1
TEL:072-677-3507
FAX:072-677-3516

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