1. 高槻市営バスの成り立ち

昭和29年 高槻市営バスの誕生

皆さんは、現在高槻市営バスが単独で運行している区間にも、かつて民間のバスが走っていたことをご存知でしょうか?

もともと高槻には、大正時代から民間のバス事業者の「日乃出バス」が走っていました。

ところが、戦後、高槻市内の人口が増加傾向となった昭和25年頃から、市営バスの開業を求める声が高まりました。当時の高槻市長・阪上安太郎氏はそういった状況から、市営バス事業を運営する方針を表明。紆余曲折を経て、3年後の昭和29年(1954年)2月25日に元・日乃出バス株式会社の事業を譲受する形で高槻市営バスは誕生しました。

開業当時は、全7路線、車両は13両、職員は36名、初乗り運賃は10円からスタートしました。

 

トヨタ 22~23年(1947~48)式
高槻市中央公民館(現在の古曽部町二丁目)での市営バス開業式にて(昭和29年2月25日)
トヨタ 22~23年(1947~48)式 ガソリン 定員33~35人

 

昭和40年代 高度成長期のまちの発展とともに成長

市営バス20周年誌より

高槻市は鉄道網などの立地条件の良さから、昭和30年代後半の高度成長と歩調を合わせ、大阪・京都のベッドタウンとしての色彩を強めていきました。大規模な住宅開発や大型団地の進出などにより、高槻市の人口はうなぎ登りに急増し、バスの路線も大幅に拡大していきました。市の北部には緑が丘車庫と緑が丘営業所が新設され、開業から20年後の昭和49年には、現在とほぼ同規模の車両数144両、職員は392名にまで事業規模が拡大しました。また、昭和40年代の終わりから50年にかけてワンマン化を完了し、昭和48年には自動両替機付循環式運賃箱と個別精算機が導入されました。

 

 

昭和50年代 オイルショックとバス離れを乗り越えて

昭和40年代の終わり頃には人口の増加傾向も収束し、バスの新規利用者も伸び悩みます。加えて、自動車やバイクの普及、自転車利用の増加、輸送環境の悪化などを背景に、バス離れが起こり、利用客が減ってしまいます。

経済面でも、事業拡大に伴う人件費やバス車両にかかる費用の増加、オイルショックによる燃料の高騰で、経営は圧迫されていきました。一時は「このままでは市営バスが潰れてしまう」と言われるくらいの不良債務を抱えていましたが、地道な経営努力を続けて、昭和61年には負債を解消。現在では収支のバランスのとれた健全な黒字経営を行っています。

 

 

昭和60年代から平成へ 大学誘致と大規模住宅開発によるまちづくりへの積極的な対応

市北部地域における大規模住宅開発や平安女学院短期大学の誘致、北西部地域における住宅都市整備公団高槻・阿武山の入居開始による人口増加に対して、便利で住みやすいまちづくりを目指して積極的に路線を開設し対応してきました。

また「市民の足」としてより一層親しんでいただくため「市バスまつり」の開催やレトロ調バス「ふれあい号」の導入、「バスの日」の街頭キャンペーンや「親子ミステリーバス日帰り旅行」の実施など、様々な取り組みを行いました。

 

 

平成の時代 少子高齢化と景気の後退による利用者数の減少

平成6年の関西大学総合情報学部の開校と平成8年の大阪薬科大学の移転による新たな乗客需要が生まれ、平成13年には大規模住宅開発に伴い美しが丘路線も開設し需要の拡大をめざしましたが、少子高齢化と景気の後退によって利用客数は年々減少しました。

そのような中、平成16年に市営バスは開業50周年を迎えました。「スルッとKANSAI」や阪急電鉄との「連絡定期券」を導入するなど利用者の利便性の向上を図り、ノンステップバスの導入や環境に配慮したCNG(圧縮天然ガス)車を導入するなど、公共交通機関の果たすべき役割の重要性を認識し、安定した経営基盤の確立を目指してきました。

 

平成31年 開業65周年を迎えて

高槻市営バスは、平成31年(2019年)に開業65周年を迎えました。

現在の市営バスは、24路線、車両は171両、バス停は260箇所、運賃は均一区間で220円となりました。

日々バスの運行を支える運転士290名をはじめ、営業所や事務で働く人数を合わせると市営バスで働く職員は300名を超えます。その他にも車両の整備をしている整備士、バス停の清掃をしている清掃員、案内所で働く販売員など、多くの人が市営バスの運営に関わっています。

この度開設した市営バスホームページでは、バスの運行状況や時刻をご案内することはもちろんのこと、そういった市営バスに関わる人々も「教えて!知りたい!バス乗務員さんコーナー」などのコンテンツを通して紹介していきます。

さらに、あらゆる方にホームページを利用してもらおうと、バスに乗って行ける観光マップの紹介や市営バスのマスコットキャラクター「たかつきばすお」のコーナー、子ども達に楽しく市営バスのことを知ってもらうためのキッズコーナーを設けました。

市営バスに親しみを持ってもらえるようなホームページを目指して、より一層の情報発信に努めていきます。今後とも、高槻市営バスをよろしくお願いします。

 

 

開業65周年記念の復刻レトロカラーバス

(日野 LKG-KV234N3 2010年式)