バス燃料購入費用に対する寄附について

公開日 2026.06.09

皆さん、こんにちは。

高槻市交通部長の田中です。

 

蒸し暑い日が続き、今月4日には近畿地方の梅雨入りが発表されましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、今回は、市民の方から、バス燃料である軽油の購入費用に使って欲しいとの思いで寄附金をいただくこととなり、寄附金贈呈式を執り行いましたので、ご報告させていただきたいと思います。

 

昨今、長引く中東情勢の影響からガソリンや軽油などの燃料費が高騰しており、また、数年前からの物価高騰も相まって、私たちの暮らしに対する不安は日に日に増すばかりです。

我々バス事業者にとって、バスの燃料である軽油は、お客様の輸送を行ううえで無くてはならないものです。令和8年4月からの暫定税率廃止で価格に落ち着きを見せるかと思った矢先に、中東情勢の悪化から軽油単価が高騰しており、長期化すればバス事業の経営にとっては大きな打撃となります。

このような状況の中、令和8年4月30日、市内在住の長安隆士様から交通部に対し、この度の社会情勢を憂い、バス燃料の購入費用に使っていただき、少しでも事業の助けになればとの思いで多額の寄附金をいただくこととなり、5月26日に寄附金贈呈式を執り行いました。

 

目録贈呈
長安様から濱田市長へ目録の贈呈
お礼状授与
西岡管理者から長安様へお礼状のお渡し
 

贈呈式を通じて、寄附金に込められた市営バスへの熱い思いをしっかりと受け取らせていただきました。改めて、今回の尊いご寄附に対し、大変感謝申し上げます。

 

ここで、市営バスの経営状況を少し振り返ってみたいと思います。

令和元年度末頃からのコロナ禍以降、外出自粛などからお客様が大きく減少した結果、赤字決算が続くこととなりました。その間、職員一丸となって着実に経営改善の取組を進めた結果、収益ではコロナ禍前に戻ることはないものの、令和5年度では黒字決算を達成することができました。

しかし、それ以後、社会情勢に起因した相次ぐ各種物価高騰や人件費の高騰、また、2024年問題への対応など、多くの課題に直面したことで、令和6年度は赤字決算に逆戻りし、令和7年度決算も同様の理由から赤字決算となる見込みです。

 

収支グラフ

※令和4年度については、特別利益(固定資産売却益)約5億1,428万円を除くと実質の収支は約2,986万円の赤字

 

今もなお、中東情勢の悪化により燃料価格が高騰しているほか、エンジンオイルなどのバスを動かすために不可欠な原油由来の製品の仕入れが困難になるなど、バス事業の根幹を揺るがす事態となっています。我々バス事業者にとって、ここは大きな正念場です。

寄附金のご厚意を無駄にしないためにも、「輸送の安全が最大の使命」をスローガンに、過去に直面した課題と同様、今回の課題に対しても交通部職員一丸となってしっかり取り組んでいきますので、今後とも市営バスをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いします。

プロフィール

田中 二朗

1971年(昭和46年)生まれ。高槻市出身。
2026年(令和8年)から現職。
趣味はテニス。