公開日 2026.04.30

皆さん、こんにちは。
このたび、新たに高槻市交通部長として着任した田中です。
約3年前まで交通部で奉職していたため、再登板となりますが、その時の経験を活かして精一杯頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。
さて、昨年は「物価高」というワードを聞かない日はないくらいで、市営バス事業も大変厳しい状況でしたが、年が明けてからは「ホルムズ海峡」というワードを聞かない日がない状況で、原油不足による暮らしの不安が大変高まっているのではないでしょうか。
ということで今回は、混沌として先行きを見通せない社会情勢を踏まえ、昨年改定した「市営バス経営戦略2026-2030」にまつわるお話をしたいと思います。
市営バスは「動く市道」として昭和29年2月に事業を開始し、70年を超える歴史を紡いできました。この間、山あり谷ありではありましたが、「動く市道」として市民生活を支えてきました。

しかし、令和以降の経営状況は、コロナ禍で大きく悪化し、その後、回復傾向となったものの、最近の物価高や人件費の高騰等に伴い、大変厳しい状況となっています。
具体的に言うと、現況の運賃水準で現状の路線やダイヤを維持すると、今後10年間でこれまで蓄えてきた貯金が底をついてしまうと予測しています。
収支面に加えて運転士不足も深刻化しており、他の地域では路線自体が廃止されるといった事例も出ています。
そこでまず収支の改善についてですが、多くのバス会社が実施されているように、運賃を上げることが一つの方法ですが、本市では値上げによる市民生活への影響を鑑みて、当面の間、市からの支援金で市営バス事業を支えるということになりました。
次に運転士不足についてですが、従来の募集形態に加えて、昨年度から大型2種免許を持っていない方を対象に、その費用を支援する制度を開始しました。その結果、3名の若手運転士を確保することができました。安全確保のための教習方法等、課題はありますが、引き続き、運転士の確保に注力します。
その他、運賃決済のキャッシュレス化、ODデータの活用、効率的なダイヤ編成、運行情報提供のデジタル化等、DX技術の活用による様々な市営バス事業の効率化にも取り組むことで、市営バス事業の効率化や安定化を図る予定です。
次回のこのコーナーでは、こういった取組を深掘りして紹介していきますので、期待してお待ちください。