市営バスの経営環境について~新たな経営計画の策定~

公開日 2019.07.17

JR高槻駅北のりばから出発するバス

こんにちは。

高槻市自動車運送事業管理者の西岡です。

 

今年は平年より19日遅く、統計上最も遅い梅雨入りとなりました。梅雨入り後は雨模様の天候が続いていますが、このような雨の日にこそ快適で便利な市営バスでのお出かけがお勧めです。

 

さて、5月から新しい元号である「令和元年」がスタートし、市営バスとしましても気持ちも新たに日々の安全運行に努めているところですが、本年が市営バスにとってターニングポイントともなる年であることを皆様はご存知でしょうか。

 

市営バスの経営状況は、本ホームページや事業年報、市議会への報告等で公表していますが、数少ない黒字路線で多くの赤字路線を維持しているのが実情です。また、貸切や広告収入など全てを含む収支につきましても、長らく黒字決算を維持してきましたが、今後は厳しいものとなることが予想されます。その原因は、本市の人口構造の変化による路線収入の減少、燃料費の高騰など様々であり、抜本的な解決策が見出せない状況です。

 

このような中、市営バスでは2016年度に策定した経営計画を基に、様々な施策に取り組んでいますが、この経営計画は2020年度をもって計画期間が終了します。

 

そのため、今年度(2019年度)に、学識経験者や高槻市に関係する有識者等で構成する「自動車運送事業審議会」を開催し、そこでとりまとめられた答申書に基づき、2021年度からスタートする新たな経営計画を策定することになります。

この審議会では、市営バスを取り巻く社会環境や課題を踏まえた中長期的な経営目標や収支のバランスに配慮した取組の方向性、独立採算制の基本原則から留意すべき事項などをご議論いただくことになります。また、将来に渡って持続可能で健全な経営環境とするため、利用者にとって公平で利便性の高い路線の再編やダイヤの見直しについてもご議論いただく予定です。

 

このように、市営バスの経営環境は大変厳しい状況にありますが、高槻市民の生活を支えているという誇りを持ち、職員一丸となって市営バスの未来を紡いでいく所存ですので、これからも皆様の暖かい応援や叱咤激励をお願いします。

 

最後になりましたが、この審議会につきましては、適宜、議事録や会議資料を公開するとともに、私の視点で会議の要点等を本ホームページに公開していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

令和元年7月17日

 

 

プロフィール

西岡 博史

西岡 博史

1959年(昭和34年)大阪府生まれ。2017年(平成29年)から現職。
趣味はウォーキングと読書。