更新日 2020.11.25
高槻市交通部職員の佐野昌史さんが「自動車関係功労者大臣表彰」を受賞しました。
この賞は、国土交通省が事業用自動車の運転手を対象に、多年精励し、功績顕著な者に贈られるもので、この度、佐野さんは市営バス運転士として、33年の長きにわたり勤続し、その間、事故なく成績・操行ともに他の模範であると認められ受賞となりました。
受賞インタビュー
この度受賞された佐野さんに、大臣表彰を受けての感想や、バスに乗務する際の心構えなどをお伺いしました。
自動車関係功労者大臣表彰を受賞した感想は?

うれしいという気持ちもありましたが、高槻市・交通部の代表として表彰を受ける責任の方が大きいなと感じました。
私は、事故をしたその先のことを考えると、事故をしてはいけないという気持ちや、後輩の目もあるし失敗できないという気持ちはありましたが、特別なことは何一つしていないと思っています。日々淡々と安全を心掛けて運転しているだけです。
長年無事故運転で勤めておられますが、
日ごろ乗務する際に心掛けていることはありますか?

駅を出発するとその時に走る路線のルートが頭の中に浮かんできます。
例えば、交差点の曲がりやすさや路面のへこみや形状、バス停に停車する時の車体の寄せ方などです。走るルートの特徴は頭に入っているので、お客様に気持ちよく乗ってもらえるように、直近の運転に集中するのはもちろんですが、その先の1コマ2コマ先に起こり得ることも予測して運転するようにしています。
持論になりますが、安全運転とは、「車が出てくるかもしれない」「自転車が飛び出してくるかもしれない」と、全てを疑って運転することだと思っています。起こり得るかもしれない危険を予知・予測することが安全運転につながっているのだと思います。ヒヤッとした体験の積み重ねも危険を予知予測することに繋がっているのかもしれません。

また、出勤してから出庫するまでの自分の時間を大切にしています。
出勤して、バスを用意して・・・と、いつも同じルーティンをこなします。
細かいことですが、バスのミラーも1ミリ単位で動かします。周りの状況に惑わされず、マイペースでいることも大事だと思っています。
これからについて
変わらずこのままマイペースで仕事すること。この一言に尽きます。