令和2年度 第1回高槻市自動車運送事業審議会

更新日 2020.06.25

会議の概要

会議の名称 高槻市自動車運送事業審議会
会議の開催日時 令和2年6月10日(水)午前10時から12時
会議の開催場所 高槻市役所本館3階 第2委員会室
出席委員 10名
議題
  1. 令和元年度 高槻市自動車運送事業審議会 答申書概要
  2. 市営バス次期経営戦略(案)
  3. 今後のスケジュール(案)
  4. その他
主な審議内容 別紙のとおり
資料名
  • 資料-1 令和2年度 第1回高槻市自動車運送事業審議会 議事次第
  • 資料-2 配席図
  • 資料-3 答申書概要版(市営バスにおける事業経営のあり方について)
  • 資料-4 市営バス路線図
  • 資料-5 市営バス次期経営戦略(案)
  • 資料-6 市営バス次期経営戦略策定スケジュール(案) 
担当課 交通部 総務企画課

(別紙)

開会

<交通部より挨拶>

本日は委員の皆様方におかれましては、何かとお忙しい中、また、関西圏では少し落ち着いてきているとは言うものの、新型コロナウイルスの感染症が蔓延している、たいへん厳しい状況の中、本審議会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。

昨年度は都合8回の審議会を開催いたしまして、委員の皆様の熱心なご議論を経て、去る2月10日に今後の市営バスにおける事業経営のあり方について答申をいただいたところでございます。本来でありましたら、この答申に基づき、令和3年度から始まる次期市営バス経営戦略を粛々と策定する予定となっておりましたが、改めてご説明するまでもなく、審議会の最終回の2月中旬以降を境に、全国的に感染が拡大し、高槻市営バスにおきましても、これまで経験したことのない影響や対応に追われることとなりました。

ここで少しお時間をいただきまして、この間の経過をご説明していきたいと思います。市営バス、特に路線バスの利用者数でございますが、1月及び2月は昨年度比で同様か、わずかに増えているという状況でございます。その後、感染症の影響が顕著になり、3月は約20%減、緊急事態宣言下の4月・5月は約50%減となりまして、6月は回復傾向にあるものの、いまだ学生輸送などが始まっておらず、完全に元に戻る状況には至っておりません。また、この間、老人クラブや小学校の貸切輸送などは、まったくなくなるという状況でございました。その影響で令和元年度の決算は大幅な赤字となる見通しで、令和2年度もさらに厳しい数字になるだろうと予想しております。

一方、市営バスの運行状況でございますが、乗務員等への感染症対策の徹底により、これまで乗務員が感染するということもなく、不慮の運休や大幅な減便は行っておらず、市内大学の休校に伴う一部路線の減便にとどまっている状況です。今後も予断を許さない状況が続くとは思いますが、感染症の予防対策を徹底し、公共交通としての役割や市民の皆様の移動手段確保に努めてまいりたいと考えております。

本日、ご審議いただきます次期市営バス経営戦略についてですが、新型コロナウイルス感染症の影響がいつまで続くのか、また、それによって国民の生活や移動がどのように変化するのか、非常に不透明ではございますが、答申の趣旨を踏まえつつ、現時点での市営バスが置かれている状況や社会環境下での市営バスの未来を見通した戦略にしていきたいと考えておりますので、本日は様々な角度から忌憚のないご意見を頂ければと考えております。よろしくお願いいたします。

<会長より挨拶>

ちょうど4カ月前の2月10日に審議会としての答申がまとまりまして、市長にこの場で提出をさせていただきました。それからの4カ月間に新型コロナウイルスの感染拡大に関連して、ほんの4カ月前の様々なことが非常に昔のことのように思い起こされるという状況です。

西岡管理者からお話がございましたように、この間も高槻市営バスは1日も休まずに走り続けています。これは運転手の皆様をはじめとして、健康管理などに相当のご留意をされてきた成果であろうと思います。この場をお借りして、感謝の意を表したいと思います。

バス、公共交通はエッセンシャルサービス、運転手の方々等はエッセンシャルワーカーというかたちで非常に注目を浴びているところであり、我々の議論も今まで以上に真剣に進めて、感染拡大等への対応の議論をしっかりとしてまいりたいと考えています。

一方で、大阪あるいは近畿圏では、少しずつ感染の状況が落ち着きを見せているところです。そして、事務局の皆様にも、先ほど体温を測る等いろいろとありましたように、感染症の対策をとっていただき、マスク越しではございますけれども、ソーシャルディスタンシングをしながら、対面で会議が開催になったことは非常にうれしく思っております。オンラインの会議等も、ほかでいろいろと経験はしておりますけれども、なかなか限界も見えてきたところで、何とかこういうかたちで議論を続けられればと思っております。

本日は、この間に事務局のほうで検討していただきました「市営バス次期経営戦略」の案を提示していただき、それに関連して、委員の皆様からいろいろと忌憚のないご意見を頂ければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

会議の公開と傍聴希望の確認について

<会議の公開について>

(高槻市公営企業審議会の会議の公開に関する要綱及び高槻市公営企業審議会傍聴要領等に基づき、公開することとなる。)

(傍聴希望者:10名入場)

<配布資料の確認>

(事務局より資料の確認がなされた。)

1.令和元年度 高槻市自動車運送事業審議会 答申書概要

事務局

(事務局より資料3・4に基づき、説明がなされた。)

会長

4カ月以上前の議論をいろいろと思い出してきたところでございますけれども、質疑に入ってまいりたいと思います。ご意見・ご質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。

特に確認しておきたいことなどございませんか。それでは、この後の議論もこの答申書に基づいている部分もありますので、また必要に応じて遡ってご質問等を頂ければと思います。

2.市営バス次期経営戦略(案)

事務局

(事務局より、資料3の説明がなされた)

会長

それでは、質疑に入ってまいりたいと思います。資料5の前半に関しまして、ご意見・ご質問等をよろしくお願いいたします。

D委員

資料の17ページ以降で、路線の個別の検討事項をご説明いただきましたが、この後、21ページ以降に出てくる具体的取組では、17~20ページの路線の見直しといったことに対して、何か反映されているのでしょうか。

事務局

前段に見直しの方向性等を整理させていただいて、内容についてはご説明したとおりです。それを具体的に実現していくための取組といたしましては、32、33ページに具体的取組として、「路線再編及びダイヤの適正化」ということで示しており、実施スケジュールについては、第2回審議会で示させていただく予定です。ここで、各路線の見直しの方向性につきまして、この10年間で適切に見直していくという取組となっております。

I委員

16ページに「高齢者無料乗車制度の見直し」について、段階的に変わっていく表があります。これによって収支がどう変わっていくのか、補助金がどう変わっていくのかについては、以前の審議会のときに資料は頂いたのですけれども、ここにはその記載は要らないのかどうかと思ったのですが、いかがでしょうか?

事務局

こちらも後半部分でご説明しようと思っていたのですが、55ページ、第4章の「財政計画」にあります。総務省のガイドラインにも、今後10年間で収支均衡を図るような財政計画を記載しなさいという項目があるため、それに沿って記載しているものです。表4.1に高齢者無料乗車制度の有料化に伴う、市民・市・交通部の負担の割合の表を掲載し、制度を見直した場合の収支予測結果の図表を56ページに掲載しております。

戦略の前段で見直しの内容を記載し、後段の収支予測のところで、委員からご質問のあった内容を掲載する構成になっています。

F委員

10ページの「バス事業の収支」の欄に、現在の新型コロナウイルスの問題が収支に影響することが触れてあり、非常によかったと思っております。新型コロナの影響による運送収益の状況は、経営戦略の10年間に大きく影響するのではないかと思うのです。したがって、こういう問題が出現するということは、この10年間であってほしくないのですけれども、そういうことも起こり得ることは念頭に置いておくべきではないかと思います。バス事業の収支のところで触れていただくのは、これはこれでいいと思うのですが、全体の経営戦略の策定の中でも、もう少し簡単に触れておいてもいいのではないかと思います。

事務局

10ページの「バス事業の収支」では、バス事業を取り巻く環境と市営バス事業の課題ということで、バス事業の収支に対する課題の4つ目までは、事実を説明し、5つ目は非常に先行き不透明でわからない部分でありますが、今年度の計画をつくる上で、新型コロナウイルス感染症の影響を書かないわけにはいかないということで、コメントを掲載しています。

編集の関係で57ページ以降にこの「新型コロナウイルス感染症の流行による収支への影響予測」を詳細に考察しておりますので、また後程ご説明させていただきたいと思います。

コロナウイルスの影響に関しては、非常に不透明でわからない部分を考察している関係で、いろいろとあろうかと思いますので、またそのときにご意見等を頂ければと思います。

B委員

見直しが必要とされる路線の17~19ページで、検討の方向性を書いていただいています。ただ、そこで市の交通政策と連携しながら進めていくものと、そうではないものが、どういう基準で分けられているのかというのがちょっとわからないのです。どうしてこの路線は市の交通政策と連携しながらなのに、ほかは路線の再編なのかというところが、もう少し基準など、わかったほうがいいと思いましたが、どうでしょうか。

事務局

基本的にはすべての路線が当然、市の交通政策と連携して進めていくべきということになろうかと思います。ただ、このように特別に記載している山間3路線に関しましては、市営バスにとっても、市の交通政策にとっても、非常に課題が大きいということで、より連携を深めながら検討を進める必要があると考えており、このような表現をさせていただいております。先ほど申し上げたとおり、すべての路線が当然、市の交通政策と連携して進めていくべき話にはなろうかと思いますので、その辺りの表現につきましては、次回までに検討させていただきたいと思います。

会長

市営バスとして改善の余地が多々あるところと、それだけでは限界が近くて、市の交通政策との連携を深めないといけない課題があるところと、路線別の状況を見ていくと、一応の区別が今のところ、できるのではないかと私は読み取りました。これについても、これまでの審議会で出てきた話だろうと思います。

ほかによろしいでしょうか。後半に、前半の部分をより詳細に経営戦略の課題として、具体的取組ということで書かれているところもありますので、資料5の後半部分を事務局に説明していただいて、前半部分と含めて、また整合性等を議論してまいりたいと思いますので、後半の説明を事務局からお願いいたします。

事務局

(事務局より資料5(3~5章)に基づき、説明がなされた。)

会長

それでは、後半部分を中心にご意見・ご質問等を頂ければと思いますので、よろしくお願いいたします。

H委員

経営戦略のつくり方というのは、公営企業が将来的にどういう経営をしていくのか、公営企業をどうするのかといった考え方があったと思うのですが、その流れの中でこういう計画をつくりなさいという「総務省発出の通知」が1ページに出てきています。この考え方というのは、その流れに沿って出てきているものと考えていいのでしょうか。

事務局

1ページで、総務省が公営企業に対して、今年度中にすべて経営計画をつくりなさいというお話をさせていただきましたが、その中に盛り込むべき事項というのがあり、基本的にはそれに沿ったかたちで整理しています。ただ、公営企業と言っても、バスもあり、病院もあり、水道事業もあるという中で、また、地方ごとにいろいろと特色なり課題も違いますので、中身に関しては基本的な項目が網羅されていれば、基本的には様式は自由ということになっておりますので、今回の高槻市営バス経営戦略としては、このような構成で考えているとご理解いただければと思います。

H委員

経営戦略と本審議会との関係ですが、その内容について、こういうかたちで行こうと思っているのを審議会に出したということでしょうか。

事務局

はい、おっしゃるとおりです。

D委員

無料乗車証の段階的年齢の引き上げに関して、市議会で決定されたということで、われわれはもちろん知り得る立場にあるのですが、いろんな市民の動きやネット上のSNS等を拝見すると、おそらく対象になられる年齢の方とか、直前の年齢の方への周知というのが、まだ浸透していないのではないかと思うのです。無料乗車証の話は最初の課題のほうにあるだけですが、制度の周知等について、何か考えられていることはあるでしょうか。

事務局

高齢者無料乗車制度の改正については、市の福祉部局の制度ということで、長寿介護課と交通部が連携して行っています。制度の中身について、今後、市民の方への周知に力を入れていきたいという中で、この3月から、新型コロナウイルス感染症の影響で市民の方への周知の動きが取れないところがあったのですが、今後は、福祉部門との連携を強化して、バスの媒体、車両も使って広告を掲載したり、市の広報等も活用したりしながら、周知を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

会長

あまり早くからやり過ぎると、かえって混乱することもあったりします。16ページの表を見ても、長期的な取組が見えますので、そういったことも具体的取組の中でもっと書いてもいいという気がします。

E委員

39ページの「取組の概要」の2行目の「市観光協会で取り組む観光MaaSアプリケーションとのタイアップ」について質問です。世間一般ではMaaSということで、各地で実証実験とかいろいろとされています。当然、市の観光、市交通等との連携、市のサービスというのはわかるのですけれども、それ以外に、例えば、鉄道交通、他事業、商店関係等、いろいろとあると思うのです。その辺の幅の広がりというのは、「観光MaaSアプリ」という中に将来的に入っていると考えてよいのでしょうか。

事務局

観光MaaSアプリについては、観光協会から、今年度の予算でこういうものを開発したいというお話を頂きまして、市バスもぜひ、例えば、商店に行って何かを食べて、バスの券とセットで売るとか、スマートフォンで完結できるようなアプリを考えられているというものです。

今後は拡大の方向にあるとは思うのですが、現時点ではまだ具体的なスキームが決まっておりませんので、そこまで確認はできておりません。

F委員

観光アプリについては、市の観光シティセールス課とタイアップし、今年から観光アプリをつくっていこうという流れになっています。まったく新しい取組なので、今後3年間くらいをかけて1つの完成形にしたいと考えています。そうした中で、本市には市営バスがありますので、できれば市営バスも含んだ中で、観光アプリでバス路線、そして、観光スポットも見ていただけるようにつくっていくということで着手したところです。今後、交通部とも調整の上、使いやすく、一人でも多く高槻に来ていただけるよう、完成形に近づけたいと考えているところです。

J委員

新型コロナウイルスに関連して、電車やバスに乗っていても、今、皆さんが近づかないよう、非常に意識して座ったり、利用したりしています。学生が復帰して、以前のような満員のバスを市としてオーケーとするのか、それとも、ソーシャルディスタンスで人数制限をするのかによって、財政関係がすごく変わってくるという実感を受けています。それによって、今、立てている計画が大きく変わってくるのではないかと大変危惧しています。そのあたりについてどんな方向性を考えておられるのか、難しいところですが、お聞きしたいと思います。

事務局

現段階で申しまして、われわれがいちばん危惧していますのが、先ほどの戦略の中での説明にもありましたが、政府が提唱している「新しい生活様式」という中で、今までどおりの移動量でご利用いただけるかということです。実際に学生輸送等が始まったときの混雑に関して、お客様の乗車規制をかけることは現段階では考えておりません。

JRも私鉄もそうだと思いますが、連日のニュースでもあるように、関東方面の都市部ではお客様がだいぶ戻ってきて、車内が混雑で密になるという状況の中で、窓を開けたりして対応しています。私どももバス車両の窓を開けて運行したり、換気扇は外気循環で、外からの空気を取り入れて、しかも、強設定にしたりというような工夫をしながら走っているところです。現段階では、お客様の乗車規制までは考えていないとご理解いただければと思います。

事務局

収支のところは、先ほど57ページでもご説明したとおり、今年度策定するこの計画はものすごく難しくなっていまして、何とも言い切れないですし、今、委員の質問の中の項目もどうすべきか、答えが非常に見出しにくいところです。基本的には、昨年度の審議会でご提示した収支予測をベースにしつつ、今後の様子をにらみながら、適宜、柔軟に対応していくしかないのではないかということで、参考というかたちで、今後の収支を記載しています。事務局としても非常に苦心しているのですが、今年度策定する計画としては、こういうまとめ方しかないのではないかと考えています。

会長

市内の沿線の大学とは、具体的な協議とかされているのでしょうか。

事務局

市内の3大学の総務部門の方とは、いつから学校を始め、そのとき、どうするのかとか、最初に少しご説明したように、今はダイヤを大きく変えたり、減便したりしていないのですが、山間部の学生輸送の件に関してだけ、若干、便を取りやめているところもあります。そういったところでも、学校を始めるときには連絡してください、というように連携を図っています。

会長

私も大学業界に身を置いているので、他大学とは言え、大変なところもあるだろうと感じています。

E委員

58ページの「(4)コロナ禍終息後の事業経営の方向性」に、今年度に限れば、これまで積み上げた「未処分利益剰余金」を充てるとか、今後はいろんな計画をやられると書いてあるのはそのとおりだと思います。密をつくらないでバス運行を続けるのは非常に難しいと、国交省からもそういう通達等も出ているのは承知しています。

例えば、国の補正予算(内閣府)で、今回の新型コロナウイルスの感染症対策の地方創生臨時交付金、2兆円の2次補正という中では、各自治体は交付金の申請をすればという項目があって、その中に一部、公共交通も入っていたと思いますが、何か活用をお考えでしょうか。

事務局

委員ご指摘のとおり、今回の補助金の件は、メインが市の施策としてどうするかということで、市に示されているプランの中には結構、膨大なサンプルプランといったものが示されており、そこにバス事業があります。

私どもとしては、市のとりまとめ部局と連絡を取り合って、申請できるのかどうか調整しているところです。独立採算の公営企業としては、もし活用できるのであれば、ぜひとも活用したいと思っています。

I委員

52ページの「効率的な経営・収支の改善」のところで、「関連会社設立等」とあるのですが、今の高槻市営バスにおいて関連会社を設立して、効率化になるようなものがあるのかをお聞きしたい。導入事例を見ても、高槻市は神戸市交通局、京都市交通局等とは規模的にも違うし、ビルの経営も高槻市営バスがビルを持っているのかどうかも含めて、どの部門について関連会社を設立して効率化を図ろうとしていて、それに伴いどれだけ効果があるのか、お聞きします。

事務局

京都とか神戸とはかなり事業規模も違うのですが、例えば、案内所業務もわれわれは現在直営でやっています。まだ何も決まっていないのですが、そういったバスを運行する以外のサービス業務を、例えば、分社化する手段もあるでしょう。また、これからかなりの運転士が定年退職を迎えていく中で、その職を確保する必要もあります。ただ、定年退職を迎えて、若干人件費が下がっていくというところで、山間3路線を例に出して恐縮ですが、そこでの別の交通手段がもし導入された場合には、その運行を請け負う新たなかたちの組織というのも考えられるのではないかと思います。

1つの大きな市営バスという組織の中で全部やっていくことが、必ずしも効率的ではない可能性もありますので、そういったところをにらみながら、関連会社設立の検討をこれから進めていきたいということです。ですので、やると決まっているわけではなくて、本当に費用便益的にメリットがあれば、市とも一体となって進めていくべき施策ではないかということで記載しています。

F委員

運転手の確保が大変だというお話がありましたが、24ページに「安全運転研修の実施」ということで、バス運行が安全第一なのは当然の話です。

先ほどMaaSの観光アプリの話がございましたが、われわれも3年後までに、できればMaaS的なアプリにしていきたいと思っております。そうなってまいりますと結構、観光のソフト面について、運転士の理解も必要になってくるかと思います。

安全運転研修は大事なのですが、この中にもありますように、観光関係のソフト面の研修といったことも運転士にぜひやっていただきたいので、項目の1つとして付け加えてほしいというお願いです。経営戦略について、運転士の方も含めて全体で進めていくことも大事だと思いますので、よろしくお願いいたします。

事務局

明確に書けていなかったのですが、例えば、35ページに「優良運転士の育成」、48ページに「運転士等の確保」、さらに、49ページには「運転・整備・ダイヤ編成等の技術の継承」といったことも経営戦略の中に位置づけて取り組んでいこうと考えています。

取組の全体像が体系的に少しわかりにくい部分もあろうかと思いますので、今後、もう少しわかりやすいかたちで示していきたいと思います。

D委員

大きく2つございます。45、46、52ページに関連して1点です。そもそも運送収入の先細りが予想される中で、ある程度、収益構造を複数持つ取組は非常にいいと思っています。ただ、新型コロナウイルスの影響などを踏まえると、本当に貸切観光バスや空港リムジンバスが、今すぐにニーズが出てくるのかというところは、計画を立てた段階では1つの有効な手段ということで提案していただいていますが、ちょっと慎重に検討しないといけないのではないかと思います。

それと同じように、先ほどの関連会社設立ということに関しても、本当にバスの運送と親和性の高いことができればいいのですが、事業の複数化というかたちで慎重に検討していかないといけないことは、既にご認識いただいているとは思いますが、再検討していただけたらと思います。

2点目は、53ページの「アセットマネジメントの取組」という観点です。おそらく、市とかの公共団体については、ある程度、財産目録や固定資産台帳といったところも充実していくことは想定されていることでもあります。固定資産台帳をどのように充実させていくかというところが課題になると思います。

ですので、記載の内容自体はごもっともですが、仕組み整備や台帳整備といったところから検討していかないといけないと思いますので、そういったことも触れられてはどうかと思います。

事務局

まず45ページの「貸切観光バス事業」や46ページの「空港リムジンバス事業」については、縮小ばかりでは先行き・未来も見通せませんので、新型コロナウイルス前には、当然、検討していくべき、拡大してくべきということで記載しています。今回、バス業界も非常にダメージを受けたとは思いますが、新型コロナウイルスは絶対に終息するという事務局としての目標もありますし、そこを見据えた場合には検討が必要ということで記載しています。

アセットマネジメントに関しましては、ご指摘の通り、まずは既存の保有施設の台帳を整理することが手順の第一だと考えます。ただ、残念ながら、まだ市営バスでは弱い部分でもありますので、そういったところを踏まえた実施スケジュールを考えていきたいと思います。

会長

10年先まででしたら、アセットマネジメントも念頭に入れておく必要があるかと思います。

D委員

新しい取組とか、新しい事業を検討することは悪いとはまったく思いませんので、むしろ検討していくべきだと思います。

副会長

これから10年で、今までと違うところで力を入れなければいけないのが、リスクにどう対応していくかということなのです。毎年、たぶん水害は来ると想定されていますし、南海トラフ地震もこの10年以内に発生するのではないかと考えられているところです。

そうなったときに、対応策は経営戦略にしっかりとつくられているので、それでいいと思うのですが、その後のイメージをどう回復するかが重要だと思うのです。

ブランディングの項目で触れられているのですが、今のコロナ禍で利用者がいちばん持っているのは、根拠のない不安なのです。今までインフルエンザが流行っているときに、あれだけ混雑したバスや電車に乗っていて、みんな文句を言っていなかったのに、なぜ新型コロナウイルスになったら、急に換気、換気と言うのか、これには根拠がないのです。

その根拠のない、いわば、風評被害みたいものに公共交通が遭っていて、しかも、新しい生活様式という中で、密になるなと言うのです。密にしないにはどうするかと言うと、おそらく増便せよという苦情が来るのです。そうなると、もともとのビジネスモデルがもう成り立たないのです。みんなが乗ることでビジネスモデルが成り立っていたのに、国から混まないようにしろというのが、もうおかしいとなっていることですら、誰も知らないから、増便しろと簡単に電話が来ると思うのです。公共交通がどういうものかというのと、ちゃんと換気しているから安心・安全ですということを打ち出していくべきだと思います。

そして何よりも、何か全部、公共交通のせいにされているのがおかしいことだと思います。なので、これからやっていかなければならないことは、ブランディングに力を入れて、例えば、車内のモニターでも放送でもいいのですが、要は「降りた後に手を洗えばいい」と伝えることです。

今つくっているポスターに「手洗い、うがいをしましょう」というのがあるのですが、「ご乗車いただき、ありがとうございました。ぜひご乗車の後は、手洗い、うがいなどを欠かさぬよう、お願いいたします」の1文を入れるなどして、利用者自身が公共交通の使い方をちゃんと考えていかないと、公共交通は維持できないことを伝えていくのも重要だと思います。

今は、交通事業者がどう伝えるかしか言われていないのですが、実際に今、不安だからマイカーに乗るという人が結構いるのです。では、あなたのクルマは換気しているのかと言うと、換気していないのです。クルマを見ていても、全然みんな窓を開けていないです。では、クルマの中を消毒しているのかと言えば、誰もしていないのです。

根拠がないのです。ということはイメージなので、そのイメージをどうつくり上げていくかという中で、今回の臨時補正交付金なのですが、国としては、赤字補填は一切しないと明言していますので、赤字補填はできません。そうすると、どうしたらいいかと言うと、イメージアップのために自治体が予算を請求して、交通事業者とキャンペーンを張っていくことだと思うのです。

高槻市の場合は、高槻市交通部だけではなくて、京阪バス・阪急バスと一緒になって、公共交通が安心・安全で、利用者もきちんと賢い使い方をしてくださいというキャンペーンをするための予算を取ってきていただけるといいと思います。例えば、バスのラッピングで、今、皆さんが車内に貼って、「手洗い、うがいをしましょう」と喚起しているように、3社のバス事業者共通のラッピング用に500万円を払うのです。それで、事業者の今までの損失分を助けていくとか、実際、バスの前面に「マスクをしましょう」と書いた大きなマスクをつけてもいいと思うのです。これくらいインパクトのあるキャンペーンをきちんと張っていくことが、回復するための手段だと思いますので、今後、ご検討いただけたらというのが1点です。

次に、先ほどMaaSの話が出ていたのですが、これからやってくるのが「Go toキャンペーン」で、国内の旅行喚起というところで、いろんな自治体にチャンスが出てくるのです。これまでインバウンドで混んでいた場所に行きたいとか、誰も知らなかった、あの場所をもう一度見てみたいといったチャンスのときに、みんながどうやって検索するかと言うと、8割以上がGoogleなのです。Googleで検索してこない限りは、まず来ていただけないので、アプリをつくる前に、ちゃんとGTFS-JPに準拠したデータをつくった上で、そのデータを基にアプリを作成し、そのアプリの中には、高槻市交通部、京阪バスも阪急バスも全部入った上で、タクシーもレンタサイクルも入って、どれを選んでいただけますかという仕組みにしていかないといけません。

たぶんアプリはお金を出せばつくれるのですが、使ってもらうには苦労します。これをこの3年間で皆さんに検討していただけたらと思います。アプリをいかにダウンロードしてもらうかが、いちばんのポイントになります。それから、その中のコンテンツがどれだけ充実しているかが勝負になります。それほどゆっくりもしていられないのですが、何とか進めていくことで利用者の回復とイメージアップを図っていくのが、これからの10年の戦いなのではないかと考えています。その辺について、今後、みんなで知恵を出していければいいというのが感想です。

事務局

今、新型コロナウイルスに関して、お客様からの声等も多数聞けるところではあります。さらに、後半部分で言われた、今後のイメージアップとかブランディングの辺りは、まだ具体的施策の中に盛り込めていない部分もありますので、本日の審議会からのご意見を踏まえて、もう少し具体的取組に書き込んでいくことも考えていきます。

MaaSアプリの開発に関しましても、頂いた提言も踏まえて、実効性のある、より皆さんが使いやすいものにしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

会長

ほかにいかがでしょうか。前半部分も含めまして、改めてご意見等をいただければと思います。

副会長

1つだけ、委員の方々との情報共有ということで発言します。今、コロナで不安という中で、高槻市交通部のホームページを見ると、写真を掲載して、コロナ対策をきちんとやっているのがわかります。文字だけのところもありますが、写真を入れるとすごくイメージが湧きやすくて安心感が出ます。その取組を今、交通部がされていて、写真やイラストに対応することで安心できるので、共有しておきたいと思います。

会長

これまで、安全については、非常にいろいろと緻密な計画を立てて心掛けてこられたところです。先ほど出たように、安全・安心と言いますが、安心のほうはやはり利用者の方も含め、主観的な要素が大きいので、どうやって確保していくのかというのは、また違う種類の難しさがあると思います。そこをしっかりしていないと、また利用者が公共交通から離れていってしまうリスクがあるのではないかということで、新しい課題として、バスに限らず、研究の上でも見ていかなければいけないところと思っています。

それでは、経営戦略の案に関する議論は、この辺りでお開きということにしたいのですが、よろしいでしょうか。それでは、議題3の今後のスケジュールについて、事務局から説明をお願いいたします。

3.今後のスケジュール(案)

事務局

(事務局より資料6に基づき、説明がなされた。)

会長

何かご意見・ご質問等はございますか。引き続き、ご多忙のところ、恐れ入りますが、次回の審議会でいろいろと議論ができればと考えております。

4.その他

会長

以上で、本日の案件はすべて終了です。委員の皆様、あるいは、事務局から何かございますか。対面での会議は皆様もそうだと思いますが、非常に久々です。私も体調が悪いわけではないのですが、調子が悪いところもございまして、失礼いたしました。よく考えると、マスクをして会議をするのは初めてのような気がいたします。

それでは、以上をもちまして、令和2年度 第1回の高槻市自動車運送事業審議会を閉会とさせていただきたいと思います。ご議論いただき、ありがとうございました。

配布資料

【資料-1】第1回審議会議事次第[PDF:7.42KB]

【資料-2】配席図[PDF:5.78KB]

【資料-3】答申書概要版[PDF:25.5KB]

【資料-4】路線図[PDF:63.5KB]

【資料-5】高槻市営バス経営戦略(案)[PDF:3.65MB]

【資料-6】次期経営戦略策定スケジュール(案)[PDF:8.23KB]

 

お問い合わせ

高槻市 交通部 総務企画課
住所:〒569-0823 大阪府高槻市芝生町四丁目3-1
TEL:072-677-3507
FAX:072-677-3516

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