更新日 2019.02.12
会議の概要
会議の名称 | 高槻市公営企業審議会 |
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会議の開催日時 | 平成26年12月5日(金曜日) 10時00分から12時00分まで |
会議の開催場所 | 市役所 本館2階 全員協議会室 |
出席委員 | 9名 |
議題 |
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主な審議内容 | 別紙のとおり |
資料名 |
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担当課 | 交通部 企画運輸課 |
(別紙)
審議会開始
○会長
おはようございます。
ただいまから平成26年度第9回高槻市公営企業審議会を開催させていただきます。
それでは、まず傍聴希望者の方に入室をお願いいたします。
(傍聴希望者入室)
○会長
それでは、初めに事務局から、資料の確認と議事録の確認について御説明をお願いいたします。
<配布資料の説明>
(事務局より配布資料と前回審議会の会議録について説明がなされた)
○会長
それでは、本日の審議に入ってまいります。
本日は第9回ということで、答申書案について検討してまいります。答申書の作成について御意見をいただく最後の場となります。既に、多くの御意見をいただきまして、それを反映したものが本日の資料になっております。事務局からの資料説明を通じてもう一度内容を御確認いただきまして、お気づきの点がありましたら御意見をいただきたいと思います。
それでは、事務局から資料の説明をお願いいたします。
○事務局
それでは、事務局から資料の説明をさせていただきます。
答申案ですが、ページ数が多くなっていますので分けて御説明をさせていただきたいと思います。
まず、答申案の全体的な説明をさせていただきます。この答申案は、第8回目の答申素案をもとに表紙、目次、用語解説、資料、参考資料等を追加いたしまして、実際に答申書の様式に整えたものでございます。
表紙の右上に書かせていただいておりますが、本文中の下線部分、見え消し部分につきましては、第8回審議会において委員の皆様からいただきました意見を反映し、表現を整理した部分でございます。
そして、第8回の審議会の素案では、定量的なデータや地図資料をコラムとして表現をしておりましたが、資料という名称に変更させていただいております。
次に、答申案の「はじめに」と「第1 社会経済環境の変化」の修正箇所について御説明させていただきますので、この部分について御議論いただければと思います。
まず、1ページ目「はじめに」の第1段落目の2行目右側に、バスネットワークと今まで書いてあった部分につきましては、よりわかりやすくするためにバス路線網という言葉に言いかえさせていただいております。こちらは答申案全体でバスネットワークという言葉を使っている部分全体に反映させていただいております。
次に、第2段落全体についてですが、前回審議会で御意見をいただきましたとおり、この各計画の策定年月と、内容に言及した記述を追加しております。
次に、3段落目の行目右側の「小幅ながら」というところを、前回の審議会でいただきました御意見のとおり削除しております。
続きまして、「第1 社会経済環境の変化」というところの項目1の部分に市営バスの輸送人員数のピーク時期と減少の程度を記載しております。
次に、第2段落の「なお」以降の記述は、4ページの項目2「公共交通はまちづくりの重要な要素」の3段落目のところに、同様の内容が記載されておりますので、2ページの記述は削除をしております。これらの内容変更に合わせましてタイトルを「移動手段の変化」から「バス輸送人員数の減少」というタイトルに変更しております。
次に、2ページの「少子高齢化」という部分の記述ですが、内容を変えずに文章の流れを全体に修正をしております。
次に、「3 市の財政状況の悪化」という項目でございますが、文言を整理しております。例えば、これまで「担税人口」と記載していた部分をよりわかりやすい「生産年齢人口」と修正しております。
次に、3ページの「4 地域交通をめぐる社会的状況」については、前回審議会で御意見をいただきましたとおり、人員確保の困難な状況が生じているのは、一般的に全国の状況を明示していること、免許保有者数の高齢化等の状況、あるいは新規取得者数の減少といった内容について加筆をしております。
この部分に関する修正の説明は以上でございます。
○会長
3ページ目の途中までを御説明いただきました。
ここまでに関して御意見をよろしくお願いいたします。
○A委員
2ページ下から5-6行目、少子高齢化の項の「そのため、市営バスの今後の収支状況は厳しくなることが予測される。」と記述されていますが、「そのため」という表現をしてしまいますと、市営バスの収支状況が厳しくなるのは無料乗車証利用者の増加だけが理由のように解釈してしまう可能性がありますので、表現を工夫されたら如何かと思います。
○会長
そうですね、ほかの要因の変化と合わせてというニュアンスを出したほうが正確だと思います。
ほか、いかがでしょうか。
○B委員
2ページの6行目「昭和50年の三分の二程度になっている」という表現ですが、洋数字のほうがいいかと思います。
○会長
ありがとうございます。
これは早速修正ということにしたいと思います。
では、続きまして「第2 高槻市における公共交通の役割」に移ってまいりたいと思います。
後ほど今の部分でも気づかれたことがありましたら、改めて御指摘をいただければと思います。それでは、第2の項目について事務局からの御説明をお願いいたします。
○事務局
では、続きまして第2の項目について御説明させていただきます。
3ページの「第2 高槻市における公共交通の役割」というところです。
まず、4ページの「市域全体におけるバス路線網の構築」という部分ですが、「公共サービスの観点から」という表現の部分をより明確にするために、「市域の移動手段の確保の観点から」という表現に修正をさせていただいております。
項目第2につきましては以上でございます。
○会長
ここは短い項目ですし、修正点も少ないところですが、何か御確認等ありますでしょうか。
○A委員
第1に戻って恐縮ですが、3ページの一番上に「市の財政状況の悪化が予想される」とあります。「悪化」という表現が適切なのか検討が必要ではないでしょうか。例えば、「厳しくなることが予想される」というような表現のほうが適切ではないかと思います。
○事務局
確かに今の市の財政状況は、黒字の基調にありますので、委員がおっしゃるとおり、悪化という表現は、行き過ぎている部分があると思います。もう少し穏やかな表現に変えさせていただければと思います。
○会長
では、続きまして「第3 高槻市営バス事業の現状」に参りたいと思います。
これも事務局から御説明をお願いいたします。
○事務局
では、続きまして「第3 高槻市営バス事業の現状」の部分でございます。
4ページの項目1「市営バス経営改善計画」及び「市営バス改革実施計画の実施状況」というところの(1)「市営バス経営改善計画」ですが、こちらも前回審議会で御意見をいただきましたが、審議会の答申を受けて経営改善計画の取り組みを策定したということが明確になるように、審議会での答申を受けて具体的な取り組みを定めたという表現を追加しております。
次に、5ページの(2)「市営バス改革実施計画」の部分ですが、不祥事の発生年月を記載しました。
次に、2事業の現況の(1)「輸送状況」の2段落目ですが、前の文章と重複する内容となっておりますので削除いたしました。
次に、(2)「運賃施策」ですが、こちらも前回審議会でいただきました御意見のとおり、子育て支援という要素を追記させていただいております。
次に、(4)「収支状況」ですが、それまでは第4という項目の中の柱書きに書いておりましたが、収支状況のところの前に持ってきてはどうかという御意見をいただきましたので、修正させていただいております。
次に、7ページの(5)「補助金の状況」ですが、こちらは文言の整理、あるいは長文の分割などの整理をしているほか、2段落目の見え消し部分は、無料乗車証の利用者数と会計からの支出額とが乖離しているという事実だけの記載にとどめておくほうが適切ではないかという御意見をいただいておりましたので修正をさせていただいております。
第3の修正につきましては以上です。
○会長
今の点について、いかがでしょうか。
○A委員
5ページ、下から6-7行目の削除部分ですが「有償の乗客数が減少し無料乗車証を利用する乗客数が増加している」というのは事実ですから削除せずに記載しておいた方が分かりやすいのではないかと思います。ご検討いただきたいと思います。
次に、7ページ上から12行目の「乖離している」という部分ですが、「乖離していると考えられる」という表現の方が適切ではないかと思います。
次に、7ページ上から14-15行目の「運行ができない路線の発生するおそれがある」という記述も補助がなくなったら即運行しない路線が発生するように解釈できますので、例えば「路線の維持が難しくなってくる」などの表現が適切だと思います。
最後に、6ページ下から7-8行目に「本市営バスにおいては、経費に占める人件費の割合が他の事業者と比べて高く、人件費を圧縮することで収支状況の改善が見込まれる。」との記述があります。そしてこの項に参照記載のある資料5の生産性指標を見ますと、人件費、従業員一人当たりの実車走行キロ、バス一車当りの実車走行キロが示されていますが、従業員一人当たりの実車走行キロもバス一車当りの実車走行キロも、他の事業者と比べて高くない状況にあります。従ってこの生産性についても人件費と併せて記載した方が良いと思います。
○事務局
特に最後におっしゃっていただいた実車走行キロの部分につきましては、生産性に関する話になってきますので、6ページの収支状況よりも9ページに生産性という項目を設けておりますので、こちらに入れさせていただくということでも構いませんでしょうか。
○A委員
6ページは、収支状況の項ですし、主として人件費について書かれていますので、おっしゃるように9ページに記載するのが良いかもしれません。ご検討いただきたいと思います。
○会長
A委員から幾つか意見をいただきましたので、私案ですけれども、幾つか補足をさせていただきたいと思います。
まず、5ページの「すなわち」から後のところですが、ここは直前の文章を繰り返しているだけのような気がしますので、改めて検討したいと思います。
次に、6ページの生産性指標のところは、事務局からも御提案がありましたように、資料を参照するタイミングを移したほうが適切かと思います。
次に、7ページの「高齢者無料乗車証」というところですが、人数と額が乖離しているというところは、適切な表現ではないと思いますので、いま一度工夫する必要があると思っております。
次に、その2行下のところですが、「運行ができない路線が発生する」というところですが、確かに運行が完全にできなくなってしまう前に、例えば、補助金が減らされるようなことがありましたら、本数を減らすといった対応が考えられると思いますので、運行ができないというのは、強めの表現であると思います。例えば、従来どおりの運行ができない、路線の維持が難しくなるという表現でもいいかと思いますので、検討していきたいと思います。
それでは、続きまして第4のところに参りたいと思います。今後の経営のあり方におきましては、この答申案の骨子でありますし、量も多いので途中で区切って検討してまいりたいと思います。
それでは、事務局から、第4の前半部分について御説明をお願いいたします。
○事務局
では、修正箇所について御説明させていただきます。
「第4 今後の経営のあり方について」という部分ですが、こちらは項目1から3をまず前半部分ということで御説明の後、御論議いただければと思います。
まず、8ページの項目1「安全・安心・快適かつ効率的なバスサービスの供給」という部分ですが、こちらのタイトルにつきましては、前回審議会でいただきました御意見のとおり「利用実態に基づく適切かつ効率的なバスサービスの供給」という表現に修正をしております。
次に、その下の経営基盤の強化の部分ですが、(1)「人員体制の充実・見直し」という部分を安全に確実に運行することを前提としての人員体制の見直しということで御意見をいただきましたので、表現を変更しております。
次に、9ページの「二種免許の非保有者が雇用」の部分についても文言を整理しております。
次に、(2)「生産性・効率性の向上」について、「人件費の縮減、運行効率の向上、経営の効率性」等を市営バス特別改革報告書の趣旨を踏まえて表現しております。
次に、(2)「生産性・効率性の向上」の3段落目のところですが、こちらも前回審議会で御意見をいただきましたので修正をさせていただいております。
次に、「3 まちづくりと連携したバスサービスのあり方について」の(3)「地域とバス事業との連携」という部分ですが、最後の段落の表現を変更させていただいております。
事務局からの修正箇所の説明につきましては以上でございます。
○会長
11ページ前半のところまで、ここが第4項目の前半ということになりますので、まずはここまでにつきまして御意見等をいただければと思います。
○A委員
8ページ上から12行目以下の(2)利用実態に基づく適切かつ効率的なバスサービスの供給の項ですが「時間帯別の乗客数データ等を活用して、乗客が多い時間帯を把握し、それに合わせてダイヤを見直していくことで、効率的な運行を実現する。」とありますが、乗客の多い時間帯についてだけ把握すると言うことではないと思います。輸送実態と輸送ダイヤが合っていないと言うことが言いたいことだと思いますので、例えば「時間帯別の乗客数データ等を活用して、利用実態に合わせたダイヤに見直し、効率的な運行を実現する。」というような記述が適切ではないかと思います。
次に9ページ下から6-9行目「また、既に管理の委託、事業の譲渡、民営化、事業の廃止等を行ったところもある。今後の市営バスの経営状況も踏まえつつ、これらの議論の状況を参考に経営のあり方を検討することが必要である。」とありますが、参考にするのは「状況」であって「議論の状況」ではないので、「議論の」を削除し「これらの状況を参考に」とした方が良いと思います。また、「経営のあり方を検討する」も、何のために経営のあり方を検討するのかについて、例えば
「自立経営の実現に向けて」のような文言を加えた方が良いかどうかも検討したらどうかと思います。
最後に、6ページにも関係するのですが、ここにも生産性指標が出ていますので6ページに入れないのであれば、この9ページ上から10行目「高い給与水準と言える。」の後に「また、従業員一人当りの実車走行キロ及びバス一車当りの実車走行キロは他の事業者に比べて低い状況にある。」との記述を加えたら良いと思います。
○会長
今のところを確認してまいりますと、まず8ページの「乗客の多い時間帯を把握して」というところですが、データを活用すれば多い時間帯も少ない時間帯も把握できますので、A委員がおっしゃるように再度検討したいと思います。
次に、9ページの生産性指標の資料をどこで参照してもらうかというところですが、先ほどA委員から御提案があったところか、現在のところかどちらか一カ所で十分だと思います。
次に、9ページに「交通部内部」という記載がありますが、この答申案自体は市営バスという言い方で統一をしていたと思いますので、ここも再度検討いたします。
次に、議論の状況というところですけれども、議論だけではなくて既に経営形態の変更等を実践されている自治体もありますので、議論のというのがなくてもよいかと思います。
最後に、経営のあり方のところは、「おわりに」のところでどういうまとめ方をするか等もかかわってまいりますので、改めて検討をさせていただきたいと思います。
それでは、第4項目の後半の部分について、引き続き事務局から御説明をお願いいたします。
○事務局
では、説明させていただきます。
第4の後半部分から「おわりに」、用語に関する資料、参考資料の部分です。
では、11ページの項目4「乗客のニーズの把握に基づく魅力的なサービスの供給と乗客の確保」について御説明させていただきます。
まず、項目4のタイトルですが、こちらも審議会で意見をいただきましたとおり、端的な表現に改めさせていただいております。
次に、13ページの「他の自治体の動向」、「全国の公営バス事業者の状況」というところですが、他の自治体の状況について加筆をさせていただいております。
次に、15ページの「おわりに」の部分ですが、審議会全体を通した議論の雰囲気が伝わるように、詳細を加筆させていただきました。
次に、16ページ、17ページには用語の解説というものを追加しております。
次に、18ページから28ページの部分ですが、資料の内容自体は前回審議会でお出ししたものと同じでございますが、これまでコラムという名称だったものを資料という名称に修正させていただいております。また、資料1の地図の資料ですが、その下の部分の説明文少し追加しております。
次に、26ページの資料5についても、修正を加えております。
最後に、29ページから30ページの部分ですが、参考資料ということでこれまでの審議の経過、そして、委員の皆様の名簿を追加しております。
修正等説明については以上でございます。
○会長
「おわりに」と、それから資料のところも含めまして御説明をいただきました。
それでは、この後半の部分につきまして御意見等、よろしくお願いいたします。
○A委員
13ページ下から4行目に(イ)本市の方針とありますが、記述内容は、市としてオーソライズされ確定したものなのでしょうか。ここは、このようなことが課題となる等のように表現を修正した方が良いと思います。
○会長
今の点ですが、(2)が「今後の方針」で、その後の(イ)が「本市の方針」となっておりますが、もちろん審議会の答申というのは、市の方針そのものを決定する機関ではございませんので、修正したいと思います。例えば、私の個人的な案ですけれども、(2)は今後の動向として、市が置かれている状況からするとこういう流れになるであろうといった書き方にタイトルを変更して、それに合わせて内容を微調整したいと思いますがいかがでしょうか。
○A委員
この審議会で高齢者無料乗車証制度そのものについて、良い、悪いということを書くのは必ずしも適切ではないと思いますが、どのようにしたら良いか会長のほうでご検討いただきたいと思います。
○会長
あくまでも第三者として市長から諮問をいただいて検討するという立場であることを確認しておきたいと思います。
○C委員
サービスの供給という書き方をされていますが、供給というと一方通行の押しつけのような感じがしますので、私的には供給よりも提供のほうがいいと思います。
○会長
これは議論があったところではありまして、提供というとテレビのコマーシャルのように無料で差し出すというイメージがあるのかと思います。供給というのはかたい言い方ですけれども、経済学の用語に沿って供給という言い方をしたほうがよいのではないかという議論をしてまいりました。
ほかに何かいい言い方がないかと思ってはいますが、なかなか難しいところです。ほかの自治体で議論するときも提供という言い方は供給に言いかえをさせていただいているというのが実情ではあります。
もっといい表現がありましたら、委員の皆さんから教えていただければ採用したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○A委員
「供給」という語は、給えるとか与えるというニュアンスが少し強いようには思います。
○会長
需要に対応して供給するという、そういう意味で考えると、需要に対応しなかったらそっぽを向かれてしまうという感じですので、この文言でいきたいと思います。
それでは、B委員、お願いいたします。
○B委員
14ページのイの位置が一文字づれているような気がします。左に寄せないといけないと思います。
○事務局
データを確認しまして、きちんと整えさせていただきます。ありがとうございます。
○A委員
15ページの「おわりに」には非常に重要ことが集約されていると思います。文章の順序の入れ替え等をして、組み立てを変えた方がより分かりやすくなると思います。
例えば、『市営バス事業は、開業以来、市行政によるまちづくりと一体となって事業展開を行い、事業規模を拡大するとともに、市勢の発展に大きく寄与してきた。しかし、その後の社会経済環境の変化に伴い、輸送状況の変化から推測される厳しい収支見込、そして、生産年齢人口の減少と扶助費の増加に伴う市財政の悪化など、今、市営バス事業は非常に厳しい状況に直面している。バスサービスに限らず、これまでの日本の経済成長を支えてきた医療保険や年金政策などの社会保障制度も、人口構造の変化から行き詰まりを見せつつある中、今後、社会を担っていく世代に持続可能な形で社会のインフラを引き継いでいくことが、我々の重要な責務と考える。また、バス事業においても子育て世帯や将来の顧客となる子ども達に向けたサービスに取り組むことは、高槻市にバスが存在することが市の魅力の向上とそれによる定住人口の増加につながり、ひいてはバスの利用者の増加、自立経営の徹底の実現にもつながる有効な手段である。このような考えの下、本審議会において、バス事業の今後のあり方の中で、「採算性・効率性」と「公共性・公益性」という観点からの議論がなされ、両者を追求するために「自立経営の徹底」の重要性とその実現のための多くの課題や方策が示された。また、厳しい収支見込が予想されることから、公共性・公益性を担保しながらも、民営並みの経営効率を目指すべきであり、この実現のためには、様々な経営形態も参考にしながら事業のあり方を検討することが必要であるとの認識に至った。本答申を踏まえ、自立経営を徹底して、市域におけるバス路線網を維持するとともに、交通サービスの更なる向上にも引き続き取り組まれることを期待する。』
○会長
ここは前回からも議論があったところです。この審議会での議論の全体的な雰囲気を盛り込んでいきたいというところで検討したところではあります。この形にさせていただいたのは、最後の「本答申を参考に」というところに、この審議会のメッセージということで盛り込みたいと考えたからです。そこで、ここでは将来に向けたポジティブな雰囲気を記載し、子育て世帯とか子どもたちといった将来を担う市民の方々に対するメッセージというのを入れようとしたという点が、この修正の主な趣旨でございます。
○A委員
この記載内容は非常に良いと思います。先ほど申し上げたように、将来を担う世代に持続可能な形で社会インフラを引き継いで行くことが大事だと思います。
また、バス事業で子育てなど、そういうことに向けた支援もやって行くことが、このまちの将来にとってもプラスになるが、一方で、バス事業の経営状況等を見ると非常に厳しい状況にあるので、どのようにしたら良いか審議会でも議論がなされ答申で様々な問題点を提起するので、答申を受けとめ実行してもらいたいと言うことだと思います。
○会長
文章の形で整理をしてみないとわからない点もあるとは思いますが、この点についてほかにご意見ございませんでしょうか。
○B委員
私も下の段を上に上げたほうがいいような気がします。
○会長
このところは、何通りか順序の入れ替えができると思いますので、もう一度文章をつくってプリントアウトして見てみないとニュアンスが伝わりにくいところもありますので、申しわけありませんが一度持ち帰らせていただきたいと思います。
ここは一番締めのところで、一番注目が集まるところです。じっくり検討する必要があるとは思います。
○B委員
最後の部分ですが、この取り組んでいただくというところが気になりますが、取り組まれることを期待するというような文章のほうが合うのではないかと思いますので、御検討をお願いしたいと思います。
○A委員
15ページ下から3行目、「本答申を参考に」は「本答申を踏まえて」の方が良いと思います。
○会長
ほか、いかがでしょうか。
資料等につきましても、見ていただくとE委員の御尽力によるかと思いますが、資料1は、鉄道路線とか駅の位置を入れていただいて見やすくなったと思います。
こちらにつきましても何かお気づきの点があればと思いますがいかがでしょうか。
○B委員
資料1のところに新幹線や名神高速道路などのふき出しを最初のページで入れ込んだほうがいいと思います。
○D委員
24ページの資料3「世帯形態別自動車保有」ですが、単身世帯と二人以上の一般世帯とありますが、一般世帯という言葉がわかりにくいと思います。一般世帯というのは何を指しているのか説明を入れたほうがいいのではないかと思います。
○事務局
こちらのデータは、※にあるとおり、総務省調査をもとにした国交省調査になりますので、一度確認いたします。もし定義づけがないようでああれば、二人以上の世帯と記載を修正いたします。
ありがとうございます。
○B委員
逓増や逓減という記載がありますが、どの程度の幅であれば、逓増、逓減という基準はありますでしょうか。
○事務局
明確に何%幅が逓増、逓減というのは、特に認識した上で記載しておりませんが、徐々に増加していく、徐々に減少していくという意味で記載しております。
○B委員
25ページのところで、5.3%が逓減で、28.6%が逓増とかなり幅があるように思いますので、ここは修正したほうがいいのではないかと思います。
○事務局
御指摘のとおりこの部分は修正させていただきます。
○会長
本文中にも資料4を参照しているところは、逓増、逓減という記載がありますので、統一してしまってもいいかと思います。
ほかにいかがでございましょうか。
特になければ、前回、今回とわたってこの審議会答申の素案の案を検討してまいりましたが、全て審議が整ったということにさせていただきたいと思います。
1回目から9回目まで熱心に御議論をいただきまして本当にありがとうございます。非常に厳しい状況であることや今後の見通しというのも予断を許さない状況であるというところが整理をされました。
そういった中でも、ポジティブな要素を捉えて、それを生かすように答申書にまとめていきたいと考えております。
特に、子育て世代、将来世代についての期待は、この審議会で一貫して基調となったところですので、「おわりに」のところを再度修正して、必ず盛り込むようにしてまいりたいと思います。
本日の議論を含めましてこれまでの議論をもとに、市営バスアドバイザーでもあるE委員、F委員とともに答申の確定をしてまいりたいと思いますが、その内容については、委員の皆様から御承認いただけるようでしたら、私に一任していただきたいと考えておりますが、皆様いかがでございましょうか。
<異議なし>
まことにありがとうございます。
それでは、審議会最終日、市長への答申提出について事務局から御連絡をお願いいたします。
○事務局
では、次回の審議会の日程でございますが、12月24日(水)午前10時から開催を予定しております。場所につきましては、今回と同様、こちらの場所で開催を予定しております。開催日が近づきましたら、開催通知の御案内の中で御連絡をいたします。
今回は答申書案の検討について御議論いただきました。次回は審議会の最終日ということでございますので、市長への答申ということで予定をしております。
事務局からは、以上でございます。
○会長
それで、精いっぱい努力して、最後仕上げにかかっていきたいと思います。
先ほど申し上げましたように、委員の皆様には御協力をお願いする点もあると思いますが、引き続きよろしくお願いを申し上げます。
それでは、本日の審議会で閉会とさせていただきます。