市営バス開業70周年を迎えて

公開日 2023.06.08

皆さん、こんにちは。

高槻市自動車運送事業管理者の西岡です。

春の富田支所バス停

今年は例年よりもかなり早く梅雨入りし、スッキリしない天候が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、今回のこのコーナーでは、市営バス開業70周年についてお話ししたいと思います。

 

高槻市営バスは「昭和29年2月25日」に公営バス事業を開始しました。市営バス発足当時の車両数は13両、路線数は7路線、営業距離は約73キロメートルと、大変小さな規模でしたが、それから現在まで、市の発展とともに市民生活に欠かすことのできない生活基盤として、60有余年の歴史を重ね、令和6年2月をもって「開業70周年」を迎えることになります。

 

この間、高度経済成長と歩調を合わせて市営バス事業も順調に拡大しましたが、昭和50年代に入ると事業の拡大と需要のバランスが崩れ、大幅な赤字経営となってしまいました。そこから、先人の弛まぬ努力や市民をはじめとするお客様のご協力のおかげで、長年に渡り黒字経営を実現し、現在は車両数166両、路線数は24路線、営業距離は約124キロメートルまで拡大しています。

輸送人員の推移のグラフ

しかし、皆さんもご周知のとおり、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でここ3年は大変厳しい経営が続いてきましたが、コロナ禍収束を見据えた収支改善の努力の甲斐もあって、ようやく明るい兆しが見えてきたところです。

 

今後は、この収支改善を踏まえた持続可能な公営バス事業を継続することはもちろん、低環境負荷型バスや安全装置の導入、キャッシュレス決済、新たなお客様への情報提供手段の導入など、近未来の社会が求める施策にも積極的にチャレンジしていく所存ですので、引き続き、市営バス事業にご理解、ご協力をお願いします。

 

さて、ここからはガラっと内容を変えて、開業70周年事業に関する話をしたいと思います。

 

まず、5年前にも大変ご好評をいただいた「記念トミカ」を製作・販売する予定です。販売時期は未定ですが、市制施行80周年事業ともタイアップしたイベント等での販売も計画中ですので、乞うご期待ください。

 

次に、記念の「ラッピングバス」を運行する予定です。これは、子どもさんにも喜んでいただけるようなデザインを考えており、色々なイベントにも展示していく予定です。

 

それに加えて、バスやバス停に70周年を記念したロゴマークを掲示したり、70周年記念誌を制作し、皆さんと一緒にお祝いしていければと考えています。

 

次の80年、90年、そして100年と、市営バスがあり続けるよう、交通部職員一丸となってがんばっていきますので、更なるご利用をお待ちしています。

 

令和5年6月6日

 

プロフィール

西岡 博史

西岡 博史

1959年(昭和34年)大阪府生まれ。2017年(平成29年)から現職。
趣味はウォーキングと読書。